こんにちは、MMです。
いつの時代も、どこの国でも新たな道を切り拓くのは若者ですが、新しい考えを持っているが故に今までの世代から批判を受けることが多いですね。
「今時の若者は」という言葉は日本だけでなく、他の国でも言われているようなので、世界での考えは基本的に同じなのかもしれません。
日本でも最近よく言われるのが「ゆとり教育世代」。
毎回のことですが、今までの世代とは考え方が違うことからマイナスの意味で呼ばれることが多いこの世代。
ですが、この「ゆとり教育世代」は実は日本のどの世代よりも世界との感覚が近い世代だと思っています。
グローバル化が進む世の中において、実は日本を牽引するのはゆとり教育世代ではないかと僕は本気で思っています。
そう思う理由を述べていこうと思います。
ゆとり教育世代とは
まずはゆとり教育の定義から確認しましょう。
ゆとり教育
無理のない学習環境で子供たちがみずから学び考える力の育成を目指した教育。暗記中心の知識の詰め込み教育や過度の受験競争が,いじめ,不登校,少年非行を誘発しているとの批判をうけ,偏差値重視の教育を廃止してゆとりのある教育に転換し,生きる力を育成しようという趣旨のもと実施された。
–コトバンクより
ゆとり教育を受けたいわゆる”ゆとり教育世代”は1987年生まれから2004年生まれが対象になります。
僕自身は1985年生まれなのでゆとり世代ではありませんが、妻は1988年生まれ(早生まれ)なのでゆとり第一世代です。
ゆとり教育世代の特徴
何かと批判を受けるゆとり教育世代。
学力低下、空気を読めない、を筆頭に就職後も下記のことをよく言われます。
- 仕事よりもプライベートを優先
- 残業をしない
- 打たれ弱い
- すぐ辞める
- 飲み会を嫌う
- 協調性が無い
これらがゆとり世代全員に当てはまるとは思いませんが、もしゆとり世代にこのようなタイプが多いのだとしたら僕はある種ゆとり教育は成功だと言うことができると思います。
これらの特徴はそのままアメリカの従業員に当てはまります。
アメリカ人の考え方はゆとり教育世代そのもの
上記で挙げているゆとり教育世代の特徴はアメリカ人にも当てはまります。
- 仕事よりもプライベートを優先 →当然のこと。仕事は手段に過ぎない。
- 残業をしない →労使契約では定時が決まっているから、それに基づいている。
- 打たれ弱い →人を責めるのではなく、ミスが起こる仕組みを改善させることが重要。
- すぐ辞める →条件が合わなければ他を探す。無理に留まる必要はない。
- 飲み会を嫌う →仕事での付き合いでは行かない
- 協調性が無い →我が道を行く。周りを気にしすぎない。
最後の2つに関しては少し事情が違いますが、仕事での付き合いの飲み会というのはほぼ無いですね。
あくまでプライベートとして行っている感じです。
また協調性が無いというのは、無理に周りに合わせず、自分のやりたいことをやると言い換えることができます。
アメリカはゆとり教育?
アメリカでの仕事の考え方は割りと合理的で、納得が行くものが多いと、実際に働いている身としては思います。
よく考えたらアメリカの教育というのは詰め込み型というよりは、考えさせる教育ですので、ゆとり教育かもしれませんね。
アメリカの学力は世界一ではありませんが、世界的企業やいわゆる天才と呼ばれる人が常に出てきます。
そもそも学力世界一を決める基準が詰め込み教育を基準にしていたら、考えさせる教育をしている国が上位に来ることは難しいです。
ただアメリカの場合は超格差社会ですので、天才が出て来る代わりにまともな教育を受けられない人が一定数いることを忘れてはいけません。
グローバルスタンダードのゆとり教育世代が日本を変える
ゆとり教育世代が上記に挙げた特徴を持ち合わせているのだとしたら、日本の労働環境は健全になっていくと考えています。
今までのような根性論や劣悪な労働環境の会社では人が集まらないことになりますし、マネジメントがしっかりできていない上司の元からは人が離れていきます。
そしてそのような企業文化では外国に行った時や外国人が来た時にそのやり方が受け入れられず、グローバル化から取り残されることになります。
ゆとり世代のおかげで家族やプライベートを犠牲にしていた文化から、もっと個人を大切にするの文化の時代が来るかもしれません。
まとめ
多くの人が今の日本の労働文化を変えたい、変えなきゃと思ってきましたがそれを変えることが出来ませんでした。
それを空気を読めないゆとり教育世代が変えてくれるかもしれません。
彼らの台頭によりサービス残業や長時間労働、ブラック企業が淘汰されるかもしれませんね。
僕はゆとり世代ではありませんが、ゆとり世代の特徴は全部当てはまります。
そんなこともあり、僕はゆとり世代には大きく期待をしています。