こんにちは、兼業投資家のMMです。
米国赴任を機にアメリカの証券会社のチャールズシュワブで口座を開設、資産運用を行っています。
米国における個人投資家には投資信託が人気ですが、コスト面や流動性に優位があるETFが近年は盛り上がりを見せており、世界最大の投資信託会社であるバンガードとチャールズシュワブがコスト競争を行っています。
今回は米国以外の先進国を対象としたバンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETF(VEA)のチャールズシュワブ版、シュワブ・インターナショナル・エクイティETF(SCHF)を紹介します。
VEAとは
VEAは米国以外の先進国への投資が出来るETFになりますが、長期投資においては投資先を一国に集中させるより、何カ国かに分散させた方がリスクを低くすることができ、そういう意味でポートフォリオに入れておきたい投資先です。
詳細については「和波の投資ブログ」を運営している和波さんが「【VEA】【VGK】米国以外の地域に投資するETFまとめ(構成銘柄考察つき)」で分析されているので参照してみてください。
VEAとSCHFの比較
米国以外の先進国への投資はバンガードのVEAが低コストで有名ですが、チャールズシュワブのシュワブ・インターナショナル・エクイティETF(SCHF)は更に低コストとなっています。
VEAとSCHFのリターン、ファンド概要、構成銘柄を比較してみます。
チャート(VEA vs SCHF)
*ダブルクリックで拡大します。Yahoo Finance参照
青い線がVEA(バンガード)、赤い線がSCHF(チャールズシュワブ)となりますが、どちらもリターンはほぼ同じ(若干SCHFが上)となっています。
SCHF(チャールズシュワブ)はリーマンショック以後しかデータがありませんが、SCHFはVEAと同等のリターンを得ることが出来ると言えます。
ファンド概要
VEA | SCHF | |
---|---|---|
ベンチマーク | FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックス |
FTSE先進国(除く米国)インデックス
|
経費率(信託報酬) | 0.07% | 0.06% |
設定日 | 2007/7/26 | 2009/11/3 |
純資産総額 | 677億ドル | 130億ドル |
配当利回り | 2.50% | 2.08% |
配当頻度 | 年4回 | 年1回 |
銘柄数 | 1,822 | 1,147 |
参照 ETF DB.com
コストに強みをもつチャールズシュワブのSCHFが経理率では優位に立っています。
規模や配当頻度ではバンガードのVEAに軍配が上がりますが、チャールズシュワブに口座を持っている場合、シュワブETFは購入手数料がゼロということもあり、コスト面ではSCHFが圧倒的に有利だと感じています。
構成銘柄
VEA、SCHFの構成銘柄は下記の通りになっています。(参照 ETF DB.com)
ほぼ同じ内容になっています。
国別
VEA | SCHF | ||
---|---|---|---|
日本 | 22.42% | 日本 | 22.57% |
英国 | 15.06% | 英国 | 15.04% |
ドイツ | 8.30% | フランス | 8.56% |
カナダ | 8.12% | ドイツ | 8.22% |
フランス | 7.80% | スイス | 6.92% |
スイス | 6.71% | カナダ | 6.59% |
豪州 | 5.62% | 豪州 | 5.92% |
韓国 | 4.77% | 韓国 | 4.55% |
オランダ | 2.87% | オランダ | 3.02% |
スペイン | 2.70% | スペイン | 2.88% |
国別の比率はどちらも変わりません。
日本の比率が一番高くなっています。
業種別
VEA | SCHF | ||
---|---|---|---|
金融 | 29.04% | 金融 | 22.02% |
産業用機器 | 20.40% | 産業用機器 | 14.44% |
一般消費財・サービス | 8.57% | 一般消費財・サービス | 11.87% |
生活必需品 | 8.30% | 生活必需品 | 10.11% |
ヘルスケア | 7.77% | ヘルスケア | 9.28% |
素材 | 7.34% | 素材 | 8.10% |
IT | 6.56% | IT | 8.02% |
エネルギー | 5.08% | エネルギー | 6.19% |
不動産 | 3.42% | 通信 | 3.72% |
通信 | 2.89% | 不動産 | 3.19% |
業種別ではVEAが金融、産業機器に偏っているのに対してSCHFでは若干分散されています。
生活必需品やヘルスケアといった株価が安定的な業種が若干多くなっています。
企業別
VEA | SCHF | ||
---|---|---|---|
ネスレ | 1.32% | 現金 | 4.37% |
ノバルティス | 1.01% | ネスレ | 1.49% |
サムスン電子 | 1.01% | サムスン電子 | 1.21% |
HSBC | 1.00% | HSBC | 1.14% |
ロシュ | 0.87% | ノバルティス | 1.06% |
トヨタ自動車 | 0.82% | ロシュ | 0.97% |
ロイヤルダッチシェル | 0.71% | トヨタ自動車 | 0.93% |
ブリティッシュアメリカンタバコ | 0.70% | ブリティッシュアメリカンタバコ | 0.85% |
BP | 0.64% | ロイヤルダッチシェル | 0.82% |
トタル | 0.62% | BP | 0.73% |
基本的に上位企業も変わりません。
VTを再現
低コストかつ全世界に分散投資が出来るETFとして、バンガードのバンガード・トータルワールドストックETF(VT)というものがあります。
経費率も0.11%と低く、VT一つだけで十分とも言われている程優れたETFとも言われます。
VTについては「たぱぞうの米国株投資」を運営されているたぱぞうさんの「バンガード・トータルワールドストックETF【VT】で世界中に投資ができる」を参照してみて下さい。
和波さんの記事に面白いことが書いてあり、VTはVTI(米国市場全体)とVEA(米国以外先進国)の組み合わせでより低コストで代替できるということです。
チャールズシュワブではVTに該当するETFはありませんが、米国市場全体はSCHB、米国以外先進国はSCHFがありVTの代替を作ることが出来、経費率も0.03%+0.06%=0.09% と本家バンガードよりも低く抑えることが出来ます。
しかも購入手数料も無料ですので、少額で積み立てることが出来ますね。
分散投資として導入
我が家では投資先の地域を分散させる目的で導入することにしています。
どこか特定の地域の経済が好調な時は集中投資の方が割が良いと思ってしまいますが、将来は誰にも予測できませんので、あくまで安全サイドに立ってリスクを減らしていきます。
地域も分散、投資時期も毎月積立で分散、リスク出来るだけ少なくしていきたいです。
あとはコツコツ積み立てていくのみです!
米国在住者へのおすすめの証券会社です。
投資信託からETFに移行する理由です。
コメント
MMさん
いつもTwitterでお世話になっています。和波です。
当ブログの記事をご紹介いただいてありがとうございます(*´∀`*)
シュワブのETFいいですよね~。
0.1%以下で世界中に投資できるので、いくつか積立投資しておくだけで高いリターンが期待出来ますね。
和波さん
コメント頂き有難うございます。
ETFの記事ではかなりお世話になっています!
そうですねコストの低さにメリットがあるのでぜひ活かしていきたいと思います!