こんにちは、米国駐在中のMMです。
毎月の節約によって現金預金が増えてきましたが、そのお金を銀行口座に入れておくだけでは利子はあまりつきません。
かと言って海外赴任者の立場で帰国のことを考えると、そのお金を全て投資するというのもリスクがあります。
そこで元本保証で通常の銀行口座(saving account)よりもリターンを得ることが出来る譲渡性預金(CD )を利用して、先日償還されましたのでまとめてみます。
目次
譲渡性預金 (Certificate of Deposit)の概要
アメリカには日本の定期預金にあたるものは厳密にはありませんが、譲渡性預金(CD)は定期預金とほぼ同様なので、そう理解してもらえれば問題ありません。
3ヶ月以上の期間を選んで、通常の銀行口座より高い利子を受け取ることができます。
また25万ドル(2,750万円)までは預金保護の対象となっていますので、ノーリスクで確実にリターンを得る事ができる最も安全な投資先の一つと言えます。
詳細は下記の記事にまとめていますので、参考にしてみて下さい。
$20,000(約220万円)の預入を実行
我が家では元本割れはさせたくない行き場のない現金が$20,000(220万円)ありましたので、譲渡性預金(CD)に投資することにしました。
銀行もサービスを提供していますが、証券会社では色んな銀行の譲渡性預金(CD)の取り扱いがあり、利率の高いものから知名度がある所まで選択肢が多いです。
我が家では株式投資に使用しているチャールズシュワブ証券を通じて投資を行いました。
投資先はバンクオブバローダ(Bank of Baroda)というインド2位の銀行で、期間は3ヶ月、年利1.25%と投資をした2017年9月末時点では最も良い利率となっていました。
バンクオブバローダという銀行を知らなかったので、利率が低い米国の知ってる銀行にしようかと思いましたが、預金保護対象ということで投資を決めました。
そして3ヶ月後の12月末に利子$62.33(約7,000円)と共に無事に償還されました。
下記は利用しているチャールズシュワブ証券の実際のスクリーンショットになります。
※ダブルクリックで拡大します。
リターンの金額自体は少ないかもしれませんが、元本割れさせたくなかったので、そのまま寝かせて入れば手に入らなかった利益ですので、そう考えると大きいです。
「お金にお金を稼いでもらう」という感覚を覚えました。
税金は株式投資に比べて不利?
ノーリスクで確実なリターンを得られる譲渡性預金(CD)ですが、一つ気をつけるべきことがあります。
それは利子に掛かる税金が株式利益よりも高い通常収入(ordinary iocome)として扱われることです。
(参照 Zacks Investment Research)
簡単に言うと年収に応じて税率が変わることになり、適用税率は下記の通りになります。
税率 | 収入(米ドル) | 収入(日本円) |
---|---|---|
10% | – $9,325 | -103万円 |
15% | $9,326 – $37,950 | 103万円 – 417万円 |
25% | $37,951 – $91,900 | 417万円 – 1,011万円 |
28% | $91,901 – $191,650 | 1,011万円 – 2,108万円 |
33% | $191,651 – $416,700 | 2,108万円 – 4,584万円 |
35% | $416,700 – $418,400 | 4,584万円 – 4,602万円 |
39.6% | $418,401 – | 4,602万円 – |
例えば年収$70,000の人の場合は、譲渡性預金(CD)の利子に25%が掛かることになります。
株式投資による利益(キャピタルゲイン、配当金)は通常税率も低くなっていますので、税金上は株式投資の方が有利になります。
ただ海外駐在員の場合は年間$2,000-$3000までは非課税となっているケースがあり(勤務先に要確認)、米国在住の場合でも優遇税制口座の利用で非課税にできますので、ここを上手く使いたいですね。
譲渡性預金 (CD)を利用した背景
我が家が利用した背景は上述の通り元本割れさせたくなかったからですが、その大元の理由は日本帰国と同時に米国証券会社の口座を解約する=長期投資が出来ないと考えていたからです。
ですが、日本帰国後も引き続きチャールズシュワブ証券は使用可能ということがわかり、長期投資が可能になったので、今後しばらくは譲渡性預金(CD)は利用しないかと思います。
ただ元本を崩せない状況下においては譲渡性預金(CD)は間違いなく有用だと思います。
まとめ
ノーリスクで確実なリターンが得られる譲渡性預金(CD)を利用してみました。
短い期間だけど少しでも確実にリターンを得たい場合や元本保証を優先させたい場合はおすすめの投資先になります。
実行するかどうかは別にして、選択肢を持つことはマネープランを楽にしてくれますので、ぜひ知っておきたい投資先ですね。