アメリカで開設した証券会社は日本でも使える?直接問い合わせてみた

こんにちは、兼業投資家のMMです。

アメリカに赴任以来、チャールズシュワブ証券(Charles Schwab)で資産運用を行っていますが、ブログを通して何回か「日本帰国後も米国証券会社での投資を続けますか」という質問を頂きました。

当初は日本でも米国証券会社を使い続けるなんて全く考えていなかったのですが、慣れ親しんだ米国市場と使いやすいサイトを日本でも続けられれば資産運用もしやすいな、と思うようになりました。

日本から開設できる米国証券会社についてはネット上に情報があるものの、米国で開設した証券会社が日本で使えるかについては全く情報がありませんでしたので、調べてみました。

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チャールズシュワブ証券は日本でも使える

結論からになりますが、現在使っている 米国三大ネット証券の一つである チャールズシュワブ証券(Charles Schwab)は日本でも利用可能です。

インターネットの問い合わせだけでは分からず、電話して問い合わせた所、米国で口座を開設して半年以上経っていれば日本でも引き続き使用可能、とのことでした。

ただし日本で引き続き使うにはアメリカ側と日本側でやるべきことがありますので、紹介していきます。

米国証券会社側でやるべきこと

米国証券会社側でやるべきことは2つ、Form W-8BEN の証券会社への提出と Form1042S の受取りです。

Form W-8BENの提出

Form W-8BENとは、米国居住者ではなく日本居住者であることを証明する書類になります。(参照:リーディングカンパニー米国法律事務所)

日米間の租税条約では、株の売買で得た利益 (キャピタルゲイン)に関しては、居住国側で払うことになっています。

Form W-8BENを提出すれば米国証券会社で投資利益を上げたとしても、アメリカで税金を払う必要はなく、日本で税金を払えば良いことになります。

*株式譲渡益(キャピタルゲイン)に関しては日本国内の税金(20.315%)を払えば良いですが、配当金の場合は米国側で10%の源泉所得税が引かれます。

日本に戻った後にアメリカの証券会社に住所変更を連絡すると、このForm W-8BENを記入するように指示があるはずです。

この書類は証券会社だけでなく、銀行も同じですので、アメリカの銀行を使い続ける人も同様に提出が必要です。

Form W-8BENのサンプルはこちらです。(Charles Schwabより)

Form 1042S の受取り

Form 1042Sとは、米国に住んでいない外国人の配当金から10%の源泉所得税が引かれたことを示す書類になります。

上記の Form W-8BENを提出すると、証券会社側がアメリカ国外に住む外国人であることを認識し、キャピタルゲインの非課税化とともに配当金に対して10%の源泉所得税を自動で引くようになります。

そして証券会社からその源泉所得税額が Form 1042Sで送られてきます。(Form 1042S の送付は証券会社側の義務になります)

この Form1042S は後述する外国税額控除を受けるために必要になります。

日本側でやるべきこと

日本側でやるべきことも2つ、一般口座としての確定申告外国税額控除の申請になります。

確定申告

米国証券会社で利益(キャピタルゲイン+配当金)を上げた場合、一般口座による確定申告が必要となります。

一般口座とは、投資家が自ら1年間の売買記録をして年間取引書を作成、確定申告をする必要がある口座になります。

日本の証券会社の場合、特定口座といって年間取引所を自動作成してくれる口座がありますが(=確定申告が簡単)、米国証券会社の場合は、投資家自らが全てを行う必要があります。

米国で確定申告は経験していても日本では初という方もいると思いますので(まさに自分がそうです)、一般口座での確定申告をどのように行うかは先人の方を参考にするのが最良です。

「81年生まれが投資による資産運用を真剣に考える」を運営されているゆ~てぃさんが「一般口座での株式・投資信託の確定申告に必要な情報をまとめました」でわかりやすく解説をしてくれていますので、参照してみてください。

実際日本に帰国したら自分でも手順をまとめておこうと思います。

外国税額控除の申請

もう一つやるべきことは外国税額控除の申請です。

株式譲渡益(キャピタルゲイン)に関しては米国側では課税はされませんが、配当金に関しては米国側で10%、日本国内でも 20.315%といわゆる二重課税となっています。

外国税額控除とは、米国側で課税されている10%を戻すための制度となります。(最大10%分を所得税から控除)

外国税額控除の申請も、「81年生まれが投資による資産運用を真剣に考える」を運営されているゆ~てぃさんが「確定申告書作成コーナーで外国税額控除やってみました」で解説されていますので、参照してみて下さい。

米国証券会社の記録については送付されてくる Form1042S を使えば問題ありません。

証券会社側に確認を

今回は僕が使っているチャールズシュワブ証券(Charles Schwab)の場合でしたが、おそらく他の米国証券会社でも日本で引き続き使用できる所はあるはずです。

ですが、引き続き日本で使えるか、必要書類や手続きは何か、を確認しておいた方が良いですね。

証券会社によっては米国国外での取引が不可能としている所もあります。

確定申告や届出など少し面倒なこともありますが、米国市場の全銘柄に投資できること、DRIPを利用できること、慣れた証券会社をそのまま使い続けることができる、等メリットも多くあります。

せっかく開設した米国証券会社などで、日本でも使える、という選択肢をもっておくことはプラスですね。

まとめ

チャールズシュワブ証券(Charles Schwab)に関しては、日本でも引き続き使用可能です。(他証券会社は要確認)

米国証券会社側でやるべきことは2つ、Form W-8BENを提出すること、Form1042Sを受け取って外国税額控除を利用すること。

日本側でやるべきことは2つ、確定申告(一般口座)外国税額控除の申請です。

米国で開設した証券会社を日本帰国後も使い続ける人はあまりいないかもしれませんが、今回の記事が役に立てば幸いです。

アメリカのおすすめ証券会社に関してはこちらを参照してみて下さい。

こんにちは、兼業投資家のMMです。 アメリカ赴任後も現地の米国証券会社に口座を開き、資産運用を行っています。 ...
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コメント

  1. nakaG より:

    MMさん、
    証券口座の利用継続確認、おめでとうございます❗
    DRIPで雪だるまが継続できるかもですね。

    後は、円ドルの資金移動手続ですかね?

    • MM より:

      nakaGさん

      どうもありがとうございます!
      助言を頂いたことで新たな可能性を見つけることができましたので、とても感謝しております。

      Dripはぜひ利用したいと思います。

      そうですね、ドル円送金については米国赴任当初はFXとシティバンクで行ったのですが、今でもそれが一番おトクかはもう一度調べてまとめておこうと思います!

  2. Ron より:

    MMさん
    こんにちは。いつも楽しく読ませて頂いてます。そして多くを学ばせていただいています。ありがとうございます。
    貴方と同様に米国に駐在し米国の証券会社でドル資金をETFや個別株などで運用(DRIP含む)しています。もうすぐご帰任され日本からCharles Schwab口座を管理されることと思いますが、将来の出口戦略はお考えでしょうか。もしお考えであれば可能な範囲でお聞かせ下さい。よろしくお願い致します。

    私の帰任は数年先になると思いますが、出口戦略をどうするべきか折に触れて考えています。

    • MM より:

      Ronさん

      遅くなってしまい申し訳ございません!
      コメント頂きどうも有難うございます。またブログを読んで頂き、とても嬉しく思います。
      米国駐在をされていて、かつ米国証券会社で投資を行われているとは驚きです。とても親近感を覚えます!
      ご質問を頂いている「出口戦略」に関してですが、実は長らく悩んでいまして、まだ答えが出ずにいます。

      今後の人生における大きな支出としましては、住宅、子育て費(教育費含む)、老後かと思いますが、自分としてはまず目の前の住宅と子育て費を投資でカバーしたいと考えています。
      ですが自分が取っている投資スタイルの長期投資では15-20年を前提としていますので、そうなるとカバーできるのは老後費用のみとなってしまいます。

      米国のブログやサイトを見ていると、基本的に皆老後費用(リタイアのための費用)のために資産運用をしていると見受けられます。
      そのような意見を見ると住宅や子育て費はローン等で乗り切って、長期投資で老後資金の目標(6,7000万円?)に到達したらそこから切り崩すとかもありなのかな、とも思います。
      ただ日本には、今後減っていくとはいえ公的年金や退職金がありますので、アメリカの長期投資スタイルではちょっと備えすぎかなとも思う所もあります。

      現実的な路線としては、とりあえずは長期投資を続け、住宅はローンを借りて投資を継続、子育て費は取り崩しつつの積立投資、子供が育ったら再び投資で、リタイア後からは取り崩していく、になるかと思います。

      一度考えをまとめて記事にしてみようと思います。良いご質問有難うございます!

      • Ron より:

        MMさん

        ご回答ありがとうございます。

        いただいたコメントに「長期投資で老後資金の目標に到達したらそこから切り崩す」とございますが、「どう切り崩す」かが出口戦略のポイントの一つだと考えています。具体的には税金にどう対応するか(節税?)ということです。

        この点を意識した場合、米国の証券口座を維持し高配当株式やETFへのDRIP運用を続けるべきか、それとも手仕舞いして日本の証券口座で米国株式への投資を新たに開始し米国で徴収された税に相当する分を還付申請するべきか悩むところです。前者の場合、リタイア時には相応のIncome GainとCapital Gainが発生していると思いますので税金がどうなるのか今から気になります。

        最近読んだ「富裕層のバレない脱税」(佐藤弘幸著)に『銀行で海外送金すると、該当支店から税務署に「送金調書」が提出される。すると送金時に作成した「アプリケーション(申請書)」に記載した内容が筒抜けになる。』との一節があり、アメリカの証券口座で株式・ETFを保有運用するのも厄介なように感じたりします。ちなみに「100万円相当額超の海外送金(または受金)が調書の対象」との記述もございます。

        もし出口戦略に関してお考えがまとまりましたら是非ともシェアして頂きたくお願い致します!

        • MM より:

          Ronさん

          引き続きのコメント有難うございます。
          まさに運用益に対する税金は最大関心事ですね。
          自分の知っている限りですと、米国証券会社を通じて米国株式に投資し、そこで得られた配当金に関しては米国での源泉徴収10%とそこから日本国内で20%の税金が掛かり、日本株式として不利になりますが、キャピタルゲインに関しては日本株式と同様に20%の認識でいます。
          税金のことだけを考えると、キャピタルゲイン重視での戦略が良さそうに思えますね・・

          外国証券会社を使う場合には納税に関してより強く意識しておく必要がありそうです。

          個人的には売買手数料とDRIPの面、それから投資の選択肢の多さから米国証券会社での投資を続けたいと思っています。
          出口戦略を考えるには、今運用している資金が何のためか、いつ必要になるかを明確に定義する必要がありますが、自分はまずそこを明確にしなければ、といった段階です。

          どの目的しろ、Ronさんが言われている通り税金を考慮しても米国証券会社が有利なのか、それとも日本国内の証券会社にした方が良いかはシミュレーションしてみようと思います。

          米国にいて米国の証券会社で投資をしている方が周りでいないので、このような質問を頂きとても感謝しております。
          自分だけではここまで考えが行きませんので、改めて考える良い機会になります。

          しっかりと考えをまとめようと思います!

  3. SSS より:

    MMさん
    いつもBlog拝見させて頂いてます(少し前にTwitterでも質問させて頂いた者です)。

    現在アメリカ駐在中で、MMさんのブログを参考にさせて頂き、Charles SchwabとAllyにて口座を開設し、株・ETF投資をしています。
    駐在任期が恐らく後1年半程度なので、先のこと(日本帰国後も口座継続するか)を考えていたところ、本投稿大変参考になりました。
    別の投稿でMMさんは帰国前にCharles Schwab口座を閉められたと拝見した記憶がありますが、もし宜しければその理由について伺えますでしょうか?(やはり帰国後の諸々の手続きが面倒とか?)

    • MM より:

      SSSさん

      コメントありがとうございます。
      またブログ、Twitterともご関心頂きどうもありがとうございます。

      アメリカで口座を開かれたんですね!また参考にして頂き光栄です。
      自分の場合ですが、日本帰国後の今でもCharles Shwabで運用しています!  
      ただ帰国の直前は少し利益が出ていたことと、当時の勤め先は年間$3,000までの利益は非課税だったので、一旦売却して非課税の恩恵を受けました。

      帰国前に税金の問題も確認しましたし、米国証券会社の方が選択肢が多いので重宝しています。

      唯一の懸念はこの記事でも書いた利確(配当金含む)をした際は確定申告が必要なことですかね。

      でもアメリカに証券会社を持つことは選択肢が増えるので良いですよね!

      • SSS より:

        MMさん
        ご回答ありがとうございます。
        すみません、別投稿も読ませて頂きました。帰国前の利確後Charles Shwabで運用継続されていたんですね。
        これからも色々と参考にさせて頂きたいので、ブログ更新楽しみにしております。

        • MM より:

          SSSさん

          すみません、こちらへの返信が遅れてしまいました。
          ありがとうございます、これからもよろしくお願いします!