こんばんは、兼業サラリーマンのMMです。
現在アメリカに海外赴任中ですが、働いた期間としては日本とアメリカかほぼ4年ずつとなります。
両方の国で4年以上働いていると様々な違いを感じますが、中でも結果主義か過程主義かというのは大きな違いの1つだと感じています。
目次
結果主義の欧米、過程主義の日本
一般的には欧米企業は結果主義、日本企業は過程主義と言われています。
まずは、結果主義と過程主義を定義しようと思います。
結果主義とは
結果主義とは、その名の通り出した結果で評価されることです。
100万円を売り上げた、作業時間を1時間減らした、要望されている通りの資料を作った、業務改善をした等、成果や出した結果を評価されることで、そこに至った過程に関しては気にされません。
違法行為や決められたルールを破らない範囲であれば過程に関しては問われることはなく、出した結果のみで評価されます。
メリット
- 結果を出せば働き方は自由 (在宅、リモートワーク)
- 早く結果を出せば早く帰れる
- 結果を出すための努力が評価される
デメリット
- 努力をしてもそれが結果に繋がらなければ評価されない
- 常に結果を出すことを求められる
過程主義とは
一方過程主義とは、出した結果ではなく、そこに至った過程をより評価することです。
例え結果が求められていたものでは無かったとしても、しっかり努力がされていたり、取り組む姿勢が正しいとされているものであれば評価をされます。
逆に結果を残せていたとしても、その過程が良くなければ評価をされません。
メリット
- 結果が出なくても過程が良ければ評価される
- 結果に追われるというプレッシャーが無い
デメリット
- 早く結果を出したとしても、長い時間働くという過程が評価される
- 結果を出すことより、過程や姿勢を見せることに注力する
仕事を行う上では結果主義の方が良い
個人的には仕事を行う上では結果主義の方が良いと考えています。
理由としては結果主義の方が結果さえ残せば早く帰ることが出来るからです。
仕事(特にサラリーマンの場合)は生活するための手段であり、家族なり趣味なり、やりたいことが他にある人にとっては仕事の時間を短くすることは重要な課題です。
僕もなるべく多く家族との時間や自分の時間を持ちたいので、結果さえ残せば早く帰れる結果主義の方が良いと考えています。
過程主義は確かにやり方や姿勢が良ければ評価されますが、日本における企業の殆どはその過程を労働時間の長さとみて、長く働いている=正しい努力をしていると認識されがちです。
どんなに質の良い結果を早く出しても労働時間が短いからダメと言われるようでは、誰も生産性の向上を意識しなくなりますし、プライベートの時間も確保することが出来ませんね。
欧米の結果主義、日本の過程主義の起源
アメリカに来てからも、アメリカ人は早く帰り、日本人は遅くまで残っているという状況が見受けられます。
そもそもなぜ、両者で考えが違うのか、一度疑問になって調べたことがあります。
ソースは本かネットか忘れてしまいましたが、両者の違いは自給自足時代の農作物を作る際の『気候』にあったようです。
欧米の結果主義の起源
欧州では曇りが多かったり、雨が多かったり、日本に比べて気候が安定していません。
なのでいくら時間を掛けた所で、その分が成果として返ってくるとは限りません。
そこで一律に作業に時間を掛けるのではなく、どうすれば農作物を多く収穫出来るのか、という所に重きを置いたようです。
欧州で始まったこの考えはアメリカにも持ち込まれ、これが今の結果主義に繋がっているようです。
日本の過程主義の起源
日本の場合は、四季があり、雨も良く降るため、農作物を育てるには好条件が揃っています。
そのため、自分が掛けた時間分、収穫も増えます。
これが現代の、たくさん残業をしている=たくさんの成果を出している、という評価に繋がっています。
また高度経済成長期に多くの単純労働があり、過程主義の価値観ががっちりハマり、成功した経験から、今でも知識労働に過程主義を適用している会社が多くあるのだとも思います。
最近の日本の若者は結果主義を好む?
確固たるデータがあるわけではないのですが、最近の日本の若者は過程主義よりも結果主義を好んでいるのではないかと思います。
労働関係の調査やアンケート等では長時間労働に対して否定的な意見が多いですし、IT企業やスタートアップ等はその若者の傾向を反映してかフレックスタイム制、裁量労働制、在宅ワーク、リモートワークといった柔軟な働き方を用意する所が増えてきているように感じます
「成果が出せればその過程は問わない」という若者達の要望に対する答えでしょうかね。
個人的にこの流れはとても歓迎すべきものだと思います。
ただアメリカでもそうですが、結果主義というのは結果を出せなければ解雇されるという負の面も含んでいることは留意しなければいけません。
結果だけを見るようになると短期的な成果だけが評価されたりしますし、結果が出なくてもその姿勢を評価してくれるのは有り難いですよね一面もあります。
まとめ
結果主義と過程主義、両者に一長一短がありますが、過程主義の考えは単純労働には合いますが、知識労働には合いません。
なので時代的には結果主義に移行することが普通なのかなと考えます。
頑張っている人が報われるという文化は素晴らしいことだと思いますが、仕事の時間を減らし、自分の時間や家族との時間を増やしたい人にとっては結果主義の方が良いと思います。。
日本の労働環境を改善するためには、古くから続く「長時間労働=たくさん成果を出している」という考えの転換を図ることで、それを実現出来るのは今の若者世代が台頭する時なのかな、と思います。
コメント
こちらのブログには初めてコメントします。ご無沙汰しております。
さすがワードプレス、非常に見やすくて素敵なブログですね!
私もどちらかというと結果主義の風潮が勝る環境に身を置きたいという願望が最近芽生え始めました。今までは上に言われたことを残業しながらこなしていましたが、入社も6年目になり、家族を持ち、中間層として働き始めると色々なことが見えてきますし視点も変わります。
無駄な残業をしているのに自分と同評価を得ている同僚を見ると悲しくなります。
モチベーションも下がりますし、「残業した人=頑張っている」という考え方が本当に古いなとつくづく感じています。話し出すとキリが無いのでこの辺にしますが、MMさんのおっしゃっていることには同意です。家族との時間や自分の自由時間を確保したい人間なので、自分だけでもやるべき仕事はさっさと終わらせて帰るようにしています。
話は変わりますが、こちらのブログを私のブログでリンク貼りしてもよろしいでしょうか?ぜひご検討ください!
もっそさん
コメント有難うございます!
有難うございます。ワードプレス、良いと思いますよ!
確かに過程主義の場合だと、極端な話「やってるフリ」をすることが得になるので、誰も結果を気にしなくなってしまいますよね。
もちろんあまりに結果に拘りすぎてプロセス軽視になっても良くないと思いますが、現状よりはもう少し結果主義になっても良いかもしれませんね。
いずれにせよ、多くの人が自分の時間をもっと持てるようになると良いですね!
はい、リンクよろしくお願いします。
こちらにも追加しておきます!
インデックス投資を無事に始めることが出来ましたので、
次の目標はワードプレスの立ち上げになりそうです!
でもサーバーのレンタル料等が意外とかかってくるんですよね(^^;
リンクの件、ありがとうございます!
今後ともよろしくお願いします。
僕も最初ブログ書くのにお金掛かるの嫌だなと思ったんですが、月割にすると700円位なのでその位なら良いなと思って始めました。色々勉強になると思いますし、良いと思いますよ!合わないなと思ったらまた無料ブログに戻れば良いですしね。
僕自身も最初色々迷ったので分からないことあったら聞いて下さい!
ぜひこれからも頑張っていきましょう!