こんにちは、MMです。
お金を考えることは人生を考えること、今後の人生をどう生きていくかを決めるとどれだけお金が必要かがわかります。
今回は老後に必要なお金を考えていました。
かつては60歳で定年退職をし、老後は特に用意をしなくとも退職金と年金で十分暮らしていくことが出来ました。
ですが今は時代が変わり、老後のお金もある程度自分で用意しておかなければなりません。
年金、退職金は今後無くなる可能性もありますが、無くなってもどれ位必要かわかっていて、準備が出来ていればいざという時に焦ることもなくなります。
老後は長いですので、今から準備しておいても早すぎるということはありません。
今回は老後に実際どれ位のお金が必要なのかを調べてみました。
また各種資料を参考にしていますが、我が家は節約志向ですので、平均支出より少し落として考えました。
目次
60歳以降の毎月の支出は20万円
60歳で退職、夫婦二人で、僕が85歳まで妻が83歳まで生きる前提にしています。
日本人の男女合わせた平均寿命が84歳なので計算しやすくしています。
子供は自立、持家(ローン無し)、車有り(一台)の前提です。
毎月の支出は20万円となっています。
生活固定費
お小遣いは全項目のバランスから決めています。
電気ガス水道の光熱費は総務省が公表している家計調査をもとに算出しています。
通信費に関しては、平均支出はインターネット6,000~7,000円、スマホは5,000~7,000円となっていますが、安いプロバイダ、格安SIMを使えばもっと安く出来るため、予算では少なめとしています。
生活変動費
こちらも家計調査を参考にしていますが、少し微調整をしています。
60歳以降で夫婦二人であればこんなものかなと思います。
生活積立費
老後心配なのが医療費ですが、厚生労働省の国民医療費の概況によると、65歳以上の平均年間医療費は70万円となっています。
医療費負担が3割だとすると、70万円 × 0.3 = 21万円、月額にすると1万7500円、2人分で3万5000円となります。
旅行費は月に1万円積み立てておけば年間12万円なので、月に2回はどこかに行けそうですね。
家計調査によると老後の予想平均支出額は27万円となっていますので、立てた予算は平均より7万円好転、年間にすると84万円も節約できていることになります。
老後に必要な金額は6,000万円
毎月の支出額20万円に対して、60歳定年後85歳まで25年間生きることになりますので、単純計算で 20万円×25年 = 6,000万円 が老後に必要な金額になります。
ただここには退職金も年金も考慮されていません。
まずは貰える可能性が高い退職金を考慮に入れてみます。
大卒者の平均退職金額は2,357万円
経団連の2014年9月度 「退職金・年金に関する実態調査」によると、大卒者の平均退職金額は 2,357万円になります。
丸々この金額が貰える場合、老後に必要な金額は 6,000万円 – 2,357万円 = 3,643 万円 となります。
必要金額が大幅に減りますね。
また民間企業の場合、退職時に一括で受取る退職一時金と退職金の一部を自分で運用し月毎に受取る退職年金制度(確定拠出年金)の二本立てが多くなっています。
運用次第で貰える金額が変わる確定拠出年金を上手く利用できれば、退職金を増やすことが出来、老後に用意しておくべきお金を減らすことが出来ます。
次に年金が貰える場合も想定してみます。
夫婦の平均年金受給額は月20万円
厚生労働省年金局「平成26年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると夫婦の平均年金受給額は19万9300円と約20万円となっています。
年金には国民年金と厚生年金があり、さらに自営業かサラリーマンか、共働きか専業主婦かによっても受給額が変わってきますが、上記は夫サラリーマン、妻専業主婦の前提になっています。
年金は65歳から受給開始なので、85歳まで生きる計算だと単純計算では 20万円 × 20年 = 4,000万円 となります。
厳密には妻の年金受給開始年齢を考慮する必要がありますが試算であるため省略しています。
もし4,000万円もらえるのであれば、6,000万円 – 4,000 万円 = 2,000万円が老後に必要な金額となります。
またここに退職金 2,357 万円 を考慮すると、むしろ 357万円の余りが出てきます。
もし退職金、年金が今の平均額通りもらえるのであれば、計画した60歳以降の家計予算であれば十分やっていけることになります。
退職金、年金はあてにしないで計画を立てる
といってもこの先どうなるか分かりませんので、退職金、年金をあてにしない方が良さそうです。
この先同じ会社で定年まで勤め続けず、転職する可能性だって十分にありますし、自営業に転進する可能性も勿論あります。
年金も財政状況が苦しくなればもらえないことだって考えられます。
ですので、当面は6,000万円を老後費用として考えておいた方が万が一のリスクに備えられます。
場合によっては、転職、自営業転進時の退職金まで含めて考えた上で行動を起こす必要がありそうですね。
資産運用、複数の収入源の確保で老後に備える
自分の老後は自分で守るとすると、まず個人で出来ることは自分年金の積立、具体的には確定拠出年金の活用です。
企業型、個人型とありますが、企業で入っている人は殆ど見直しをしていない人が大半だと思います。
ただでさえ投資に馴染みが無いことに加え、将来どの位のお金が必要かがわからなければ、中々やる気がでませんね。
ですが、確定拠出年金でしっかりと運用を行い、利益を出すことで自分の老後が楽になりますので、ぜひ取り組んで行きたいところです。
もう一つは老後も安定的に入ってくる収入源を確保することです。
自営業であれば定年はありませんので、それ自体が収入源になりますし、株式の配当金や不動産経営、インターネット上のビジネスなども収入源として考えられます。
結婚をしている人であれば共働きというのも重要な収入源になりますね。
サラリーマンをやっているだけでは辞めた後に何も残らないので、ぜひ在職中に何か収入源を確保しておきたいですね。
まとめ
老後の費用を算出しておくことは、今後の人生でどの位お金が必要になるかがはっきり見えますので、良いことだと思います。
また老後費用の算出によって、早期リタイアをする場合も算出できてしまいます。
今回は60歳で辞める前提ですが、55歳で辞めてそこから生活費を上記の通りで見込めば55歳での早期リタイアに必要な金額が見えてきます。
老後にはやっぱりお金があることに越したことはないので、会社給料以外の収入源があると一気に楽になります。
サラリーマンとして働いている今がチャンスですので、業務だけではなく、老後を見据えた収入源の確保を実践していきたいですね。