こんにちは、兼業投資家のMMです。
世界的投資家であるウォーレン・バフェット氏とその師であるベンジャミン・グレアム氏は、長期投資の有用性を説いています。
長期投資は言うは易し、行うは難し、良い投資は往々にして退屈である、と言われていますので、一つのことを長く続けるにはコツが入りそうです。
そこでふと自分の人生で長く続けられたもので、共通点が無いか考えてみましたが、ありました。
それは「継続には成功体験が必要」ということです。
そしてこれは投資でも同じことが言えるかもしれません。
目次
成功体験は継続のモチベーションを生む
自分の人生で長く続けられたものでパッと思い浮かぶものは2つ、野球と学校の勉強です。
そしてどちらも「成功体験」が継続のモチベーションとなっていました。
野球における成功体験
小学校3年生から現在も続けている野球ですが、本格的には高校まで続けていました。
野球における主要な成功体験とは「試合に出ること」だと考えています。
試合に出るには他のメンバーより秀でた能力を身につける必要があり、また試合でも結果を残す必要があります。
自分も試合に出たくて努力を重ね、またどうすれば結果を出せるかを考えました。
実際試合に出るとモチベーションが上がりますし、もっと結果が欲しくなり更なる努力をするようになります。
試合という実践の場に立てたからこそ継続が出来たと感じます。(逆に全然試合に出られなかったら早く辞めてしまっていたかもしれません。)
学校の勉強における成功体験
学校の勉強における成功体験とは、「良い成績を取る、テストで良い点を取る」だと考えます。
子供の頃から割と学校の勉強が好きな方でしたが、授業で習う→理解する、面白いと感じる→テストで点が取れる、やる気が出る、という循環があったと思います。
浪人時代も4月の最初の全国模試で良い結果が出せた事でモチベーションが上がり、1年間継続することで大学に受かることも出来ました。
もしテストで悪い点を取り続けていたり、全国模試で良い結果が出ていなければ早々に諦めていたかもしれません。
成功体験=良い点、成績を取るは勉強を継続させるのに十分なモチベーションを与えてくれました。
投資における成功体験とは
自身の経験からモノゴトを継続させるには成功体験が必要だと感じています。
では投資における成功体験とは何でしょうか?
「利益を上げること」がまず思い浮かびますが、始めるタイミングによっては長らく含み損を抱えることになります。
「損をしないこと=防衛的投資家になること」も同様にタイミング次第となります。
投資を始めたばかりでいきなり損をしてしまうのは印象が悪いですし、一番確実性のある長期投資に辿り着くことができません。
実際に2011年10月から投資を始めた自分は、1年以上含み損を抱えつつも投資を続けていました。
毎月少額の投資ではありましたが、入社間もない頃の少ない給料から捻出したお金が減っていくのは気が気ではありません。
それでも継続ができたのは、株式投資の周辺知識の習得≒自己投資の意味合いがあったからです。
投資の成功体験は「知識の習得」
野球、学校の勉強、どちらの成功体験も「自分が他の人よりも秀でている」結果が表れ、次なるモチベーションに繋がっています。
投資の場合、「利益を上げること」が最も分かりやすい成功体験ですが、必ずしも利益を上げ続けられる訳ではありません。
他の人より秀でていることに焦点を当てると、株式投資によって得られる知識も成功体験となります。
投資で得られる知識は主に下記の3点で、これらはサラリーマンとして1歩先に行く(=他の人より秀でる)ことに繋がります。
資本主義経済の本質を知る
「資本主義ではGDPは成長し続け、株価も連動して右肩上がりになる」、とはインデックス投資の大前提の知識となりますが、この事を意識しているサラリーマンは殆どいないのではないでしょうか。
学んだことはあっても、ついつい木を見て森を見ず、投資家程意識している人は少ないと思います。
どんな企業も資本主義のルールに則って事業を運営している以上、この知識は得ていて損はありません。
財務諸表、株価指標を知る
個別株投資を行っている人であれば、企業の財務諸表や株価指標(P/EやROE等)の知識を得る人もいるかと思います。
これらは企業が株主に見せる成績表そのものですので、これらが分かるとサラリーマンとして何をすべきかのヒントになります。
投資家リーマンは社内での立場を強くすることが出来ますね。
税金を知る
投資家は最終的に「税金」に帰結すると考えています。
利益を上げることは勿論重要ですが、その利益をいかに減らさないかを考えると税金の知識は避けて通れません。
投資関連の税金知識から派生して、その他の節税の知識を得ている内に税金全般の知識が付いてくるケースは少なくありません。
直接業務に関係なくても税金に詳しいサラリーマンは周りから一目置かれますし、家計にもその知識は活かすことが出来ます。
積立投資で「成功体験」を多く積む
上記で挙げている知識の習得は株式投資をしていなくても自分で勉強できますが、やはり自身の経験から実際に自分のお金で運用している方が勉強のモチベーションがかなり高くなります。
また投資手法としては、最初は毎月の積立投資が適していると考えています。
毎月の積立で心理的障壁を下げられること、運用金額が少ない最初の内は評価額の変動があまり気にならないことが挙げられます。
この間に多くの知識を付け、ある程度の知識がついたら個別株等の次のステップに良いかと思います。
その頃には市場に残り続けることの重要性に気づくと思いますし、積立投資もある程度の金額となっているはずです。
そして普段の生活でも節約が身についてスリムな家計という副産物も手に入れているかもしれません。
株式市場に長く居る
長期投資の成功の鍵は「株式市場から退場しないこと、株式市場に居続けること」と言われています。
多くの投資家が同様のことを述べており、自分もいかに市場に居続けられるかを考え、防衛的投資家という選択肢に辿り着きました。
もちろんこの選択が正解とは限りませんが、この選択肢に辿り着けたのも株式投資を行って知識を身に着けた結果です。
株式市場に長く居れば居るほど利益を得られる可能性が高くなりますが、それと同時に多くの知識を得られるチャンスでもあります。
投資を長く続けるためには成功体験が必要、投資における成功体験とは「知識を得る」こと。
資本主義の本質を知ること、お金について知ることが市場に長くいることに繋がると考えています。