こんにちは、米国赴任中のMMです。
海外赴任をすると絶対的な業務量が多くなること、リモートワークが出来る環境があること、日本を含む外国とのコミュニケーションが多くなることから、労働時間が長くなります。
仕事終わりに何かする、ということも無く、一日に占める労働の割合が多いことは事実です。
ですが、「時間的なゆとり」は実は日本に居た時よりも多く持てていることを感じます。
そしてこの時間的なゆとりによって今後のライフプランやお金のことをしっかり考えることが出来ました。
大学生は人生のモラトリアムとよく言われますが、自分にとっては海外赴任こそ将来のことを考えるモラトリアム(猶予期間)だと感じます。
あくまで個人的な意見ですが、そう思う理由を述べていこうと思います。
海外生活は自由な時間がある
アメリカはもちろん楽しいこともたくさんありますが、それでも日本に居たときに比べると友達は少ないですし、イベントも少ないですし、必ず見るテレビ番組もそんなにあるわけではありません。
もちろん住んでいる場所やその人の性格にもよりますが、我が家の場合は極端に言ってしまうとやること(≒やらなければいけないこと)があまりありません。
かと言ってずっとごろごろしているわけでもなく、よく外に出ていますし、人と会ったりしますし、イベントにも参加したりしています。
通常海外赴任をしている人はせっかくだからと言うことで頻繁に国内外を旅行することが結構あります。
我が家も旅行に行きますが、日本に居た時と頻度は変えていないだけです。
改めて思うと、TVを見る時間が減ったことと飲み会が減ったことで自由に使える時間が増えました。
時間があると「考える」
自由な時間があると色々と考えるようになります。
家族のこと、節約のこと、投資のこと、住居のこと、将来の仕事のこと、アメリカ文化、日本文化等々。
今でこそ家計の予算や投資、節約に勤しんでいますが、それぞれについてちゃんと勉強して知識をつけたのは米国赴任後からです。
色々なことを考えると、その考えを裏付ける知識が欲しくなり、知識のインプットをするようになります。
そしてそこで得た知識をまたアウトプットして検証し、修正や更なる知識の習得といったサイクルが出来ました。
また日本に居た時はブログをやろうなんて思ってもいませんでしたが、情報収集と考える時間があったために始めるにいたりました。
ヒマな時間は人生を豊かにしてくれることを改めて実感しました。
大学生との違いは「ライフステージ」
同じく人生のモラトリアムと言われる大学生との一番の違いはライフステージが進んでいることです。
海外赴任直後は子供はいませんでしたが、既に結婚をしていて、今後の人生設計をする必要があるタイミングでした。
テスト勉強には、参考書の内容を全て習得してから問題に入るパターン(インプット型)と、先に問題を解いて分からない所を参考書で勉強するパターン(アウトプット型)があります。
後者の方が効率の良い勉強方法とされていますが、まさに海外赴任でのモラトリアムはこのアウトプット型で、ある程度人生設計が決められる段階で自由な時間を手に入れられるので、将来に向けて具体的な考えを出すことが出来ます。
子供のこと、帰国後の住居について、帰国後のキャリア、今後の人生に必要なお金など、ライフステージが進んだ今だからこそ検討が必要なことについて考えを深めることができました。
大学生の時に時間があることも有意義ですが、社会人になってある程度年数が経った上でモラトリアムを得ることはその先の人生においては大きなメリットであると思います。
海外赴任は最高のモラトリアムである
海外赴任をしないでずっと日本で働いていたらきっと今よりも楽しいことは一杯あったと思いますが、何も深く考えずただサラリーマン生活を送っていただけかなとも思います。
人生のうちで自分を見つめなおし、今後のことをしっかり考えるというのはとても重要なことだと思います。
ただ楽しい毎日を過ごしているとそのようなことを考える時間もなく、いつの間にか時が過ぎていってしまいます。
海外赴任によって今までの環境が遮断され、それと引き換えに時間ができ、色々と考えるようになりました。
自分の人生にとってはとても大きな事だと思います。
もしかしたらぼんやりと考えていた経済的自由を本気で手に入れることが出来るかもしれませんし、もっと自由な生活を送れるようになるかもしれません。(少なくとも日本に居たときよりは可能性が高いと思います)
なので、人生を考えられる時間を得ることができた海外赴任というのは自分にとっては最高のモラトリアムです。
このモラトリアムを更に活かせるかどうかは自分次第です。。