こんにちは、米国赴任中のMMです。
現在我が家には2歳の息子が居ますが、まだ幼稚園等には行っておらず、基本的に家で過ごしています。
米国での教育を受けていませんので、英語に触れる機会もあまりありませんが、話す言葉の8割は英語です。
唯一触れている英語というのは Youtube の子供向け動画になりますが、どうやら息子は Youtube動画から英語を覚えているようですが、英語学習理論に基づくと動画から英語を学んでいくのは理に適っていそうです。
今回の記事では幼児期のバイリンガル教育における Youtube 動画の効果と我が家でも見ているおススメの動画を紹介します。
目次
言語習得仮説に合う Youtube 動画
米国言語学者であるステファン・クラッシェン氏 は言語習得の仮説を提唱していますが、要約すると下記の3つとなります。
- 言語学習において最も重要なのはインプット(読むこと、聞くこと)
- 言語能力が身につくのは実際に言語を使用すること
- 心理的障壁(恥や不安等)が無い場合に語学力は身につきやすい
*詳細は英語学習者が知っておくべき「インプット理論」を参照してみて下さい。
このクラッシェン氏の説は英語のみではなく全ての言語習得を指しますが、子供が言葉を覚える段階にも当てはまります。
子供はまず周りの人(主に親)が話している言葉をインプットし続け、しだいにそれを真似するようになります。話し始めの子供には自分の発する言葉が間違っているかどうかは気になりませんので、自分が思ったとおりの音を発します。
ここで重要なのは幼少期には多くのインプット(主に聞くこと)が言語習得に繋がることで、バイリンガル教育、特に英語教育をしたい場合は、英語のインプットを与えてあげれば良いことになります。
親が英語で話す、英会話教室に通うなど手段はいくらでもありますが、最も簡単なのが Youtube にある英語動画で英語環境を作ってしまうことです。
おススメのYoutube英語動画
Youtube大国アメリカには子供向けの英語動画が数多くありますが、我が家で実際見ている動画を紹介したいと思います。
動画の種類は大きく分けて2つ、英語に触れる/英語が好きになるための歌系動画、ABCや数字、形や色と言った学習系の動画になります。
歌系動画3選
0歳~1歳半位までは主に歌系動画を見ていましたが、色遣いや絵が子供受けするようで、機嫌が良くない時などにもお世話になりました。
歩くようになってからは動画と同じ動きをしようとしたり、少し言葉が出るようになってからは単語を真似するようになりました。
これらの歌系動画で英語への慣れが生まれたと思います。
おススメは下記の3つのチャンネルです。
Super Simple Songs (スーパーシンプルソングス)
東京・世田谷にある英会話学校、Knock Knock English が運営している Youtube チャンネルになります。
アメリカ人の先生による動画なのでアメリカの定番の曲がたくさんあり、我が家でのバイリンガル教育はこのチャンネルから始まりました。
Little Baby Bum (リトルベイビーバム)
イギリスの Youtube チャンネルとなりますが、基本的に曲は Super Simple Songsと同じですが、動画が3Dという違いがあります。
子供にとっては新鮮だったようで、Super Simple Songs が飽きた時に見ていました。
ABC Kids TV (ABCキッズTV)
アメリカのYoutubeチャンネルとなりますが、こちらも3D動画で、曲も上記2つと大きな違いはありません。
最終的に我が家は歌系はABC Kids TVに落ちつき、ちょっとした単語も覚えていました。
学習系動画3選
言葉が少しずつ出るようになった1歳半あたりからは、ABCや数字、形や色などの学習系動画が好きになりました。
ちょうどモノと名前が一致させられるようになった頃でしたので、新しく何かを覚えるのが楽しかったのか、語彙力が一気に伸びたように思えます。
現在の語彙力はほぼこれらの動画を繰り返し見ることで身につけています。
おススメは下記の3つのチャンネルです。
Brain Candy TV (ブレインキャンディTV)
幼稚園入園前の子供を対象の早期教育を目的とした英語動画で、3Dになります。
アルファベット、数字、色、形や乗り物の名前中心の動画で、我が家の息子はこの動画で多くの英語を学んでいます。
Busy Beavers (ビジービーバーズ)
同じくアルファベット、数字、色、形や乗り物の動画になります。
アニメのビーバーが色々教えてくれます。
KIDS TV (キッズTV)
機関車のボブがアルファベット、数字、色、形、果物を教えてくれる動画です。
歌に合わせて教えてくれるので覚えやすいかもしれません。
最大のメリットはお金も時間も掛からない
Youtube動画の最大のメリットはお金も時間も掛からないことです。
あくまで2歳児の2語分、3語分程度の英語力ですので完全なバイリンガルとは程遠いですが、少なくとも言葉は覚えていますし、見るのも好きなようですので幼児期のバイリンガル教育としては良い方法だと思います。
教材である動画は多くの種類が無料でありますので、飽きることなく継続学習をすることが出来ます。
ただ気をつけたいのが視聴時間です。
どの動画も子供が興味を持つように作られていますので、ある程度の時間で区切ってメリハリをつけるようにしたいですね。
我が家は午前中30分、夕方1時間程としています。(雨の日などはもう少し多くなりがちです)
TV画面で見るために Chrome Cast を活用
PCやタブレットで Youtube動画を見せるのも良いですが、それだと色々と不便ですので Google の Chrome Cast(クロームキャスト)を導入してTV画面で見れるようにすることをおススメします。
動画の切り替えもスマホでコントロールできますのでとても便利です。
Chrome Castの初期設定は appllioさんの「Chromecast(クロームキャスト)」最新情報まとめ / 初期設定 を参照してみて下さい。わかりやすくまとめられています。
我が家でも欠かせない存在となっています。
我が家のバイリンガル教育の考え
元々我が家はバイリンガル教育には積極的ではありませんでしたが、子供が英語を身につけることは教育費の節約になるという試算をしてからは習得して欲しいと思うようになりました。
またアメリカではバイリンガル教育が推奨されており、掛かりつけの小児科医の先生からも強く薦められていたことも考えに影響しています。
「海外赴任はバイリンガル教育の絶好の機会!?我が家の方針を紹介します」という記事ではこんなことを書いていました。
アメリカではバイリンガル教育は推奨されています。
アメリカの場合は両親が他の国から来た移民で外国語を話すケースもかなり多いですし、両親が別の国籍同士というのも一般的です。
英語以外の言語を話せることは何より個人にとってプラスになりますし、アメリカの国自体にとっても利益をもたらしてくれます。
例えば両親がドイツ人で子供が*アメリカ生まれのアメリカ人の場合、その子が英語とドイツ語のバイリンガルになると、アメリカ人でありながらドイツの情報に精通することになり、コミュニケーションも問題なく取れる事からアメリカとドイツの関係構築に役立ってくれることになります。
*アメリカは出生地主義を取っているため、両親の国籍に関わらず、アメリカで生まれたらアメリカ国籍を与えています。
僕らのかかりつけの小児科医の先生も「子供のためになるからバイリンガル教育をした方が絶対良い」と薦めています。
確かに仕事で関わるアメリカ人、中南米人、欧州人は基本的に皆バイリンガル以上であることが多いです。
日本にいると中々気づきませんが、世界ではバイリンガル以上というのはもはや当たり前なのかもしれません。
まとめ
米国言語学者のステファン・クラッシェン氏の言語習得仮説によると、言語習得(特に幼少期)で最も重要なのはインプット(聞くこと)であり、そのインプットの環境は Youtube の動画で作ることが出来ます。
もちろん合う合わないがありますし、ある程度の年齢がいくと実際のコミュニケーションの場が必要になってきますが、言葉を覚えていく幼児期のバイリンガル教育には Youtube 動画で十分かと思います。
その動画(教材)の多さは英会話学校より効果をもたらせてくれるかもしれません。
何より語学学習は楽しむことが重要ですので、これらの動画は英語を楽しむには役立ってくれるはずです!