こんにちは、「いつかは経済的自由を」と思っているMMです。
具体的にいつ、という明確な目標を持っているわけではありませんが、漠然と経済的自由を手に入れたいと考えています。
最近は日本でもそのような考えをする方も増えてきていて、早期リタイアやセミリタイアの知名度も上がってきているのでは、と思います。
僕が今住んでいるアメリカでも傾向としては同じで、早期リタイアだったり、経済的自由についての情報は日本以上に多くあります。
英語で「How to get the financial freedom (経済的自由の手に入れ方)」と調べるといくつものサイトが検索に引っかかりますが、僕が良く見るサイトの一つである Get rich slowly に「経済的自由を手に入れるまでの12のステップ」(原題: 12 steps to Financial Freedom) という記事がありましたので、紹介しようと思います。
日本とアメリカでは事情が違うため、必ずしも全てがそのまま役に立つ訳ではありませんが、本質的には同じこともありますので、参考になればと思います。
目次
- 1 経済的自由を手に入れるまでの12のステップ
- 1.1 お金の最終目標を設定する
- 1.2 1セント単位でお金の出入りをチェックする (=家計簿をつける)
- 1.3 家計の予算を改善する
- 1.4 固定費の見直し (=値下げ要求もしくは安いところへ変更する)
- 1.5 銀行、証券口座、クレジットカードの最適化
- 1.6 緊急時資金を用意しておく (急な出費に備えて)
- 1.7 借金/ローンから抜け出す
- 1.8 リタイア/退職後の資金を貯めておく
- 1.9 金銭取引を自動化する (預金、支払いを全て自動で引き落とされるようにする)
- 1.10 より多くのお金を稼ぐ
- 1.11 節約の技術を学ぶ (削るべきところは削り、使うべきところは使う)
- 1.12 お金に関する知識を身につける
- 2 まとめ
経済的自由を手に入れるまでの12のステップ
経済的自由を手に入れるためには、以下の順番で取り組むことが必要になります。
お金の最終目標を設定する
富への道は目標を設定することによってその可能性を高められます。
もし目標が無ければ何のために今一生懸命やっているかが分からず、途中で挫折をしてしまいます。
逆に目標を設定していれば、決断しなければいけない時も何が一番大事かを思い出させてくれます。
目標をより効果的にするためには個人的なものである方が良いです。
例えば、6ヶ月後に旅行に行く、1年後に車を買う、5年後に家を買う、10年後にリタイアするなど。
そしてその目標のための計画を立てると同時に、計画が思い通りに行かなかった時の代替案を考えておくことも重要です。
1セント単位でお金の出入りをチェックする (=家計簿をつける)
家計分野の本として高い評価を受けている「Your Money or Your Life」では、「お金の出入りを意識することは、それが積み重ねとなり、大きな影響となる」と述べています。
家計簿をつけることは支出の中で問題があるかが一目瞭然になり、改善に繋がります。
実際のノートの家計簿を使うでも良いですし、オンラインツールでも、ソフトウェアでも、管理方法としては何でも問題ありません。
大事なのは続けること、数字をごまかさないこと、お金を使ったらなるべく早く記録する事です。
家計の予算を改善する
家計簿をつけ始めるとデータが蓄積され支出の傾向が見えてきて、予算を立てることができるようになります。
そしてその集まったデータを基に予算の改善が可能になります。
こちらも家計分野で高い評価を受けている「The Millionaire Next Door」によると、予算を立てているかどうかが富を得られるかと大きく関わり、億万長者の55%は家計の予算管理を行っています。
殆どの人に取って家計の予算化は、”つまらない””必要ない””どうやれば良いかわからない”という理由から継続するのが難しく思われています。
ですが、予算管理を行っていくことで経済的自由への道に繋がっていきます。
*稼いだ額より使わないというのは基本的なマネースキルとなり、この前提が無いと予算管理の意味が無くなってしまいます。
固定費の見直し (=値下げ要求もしくは安いところへ変更する)
一年に一回は持っている銀行口座、契約しているインターネットプロバイダー、電気・ガス業者との契約を見直してみるのも良いかもしれません。
契約時と現在では自分のニーズが変わっている可能性がありますので、それを修正する良いチャンスとなります。
サービスレベルの確認
電気やガス、他にもジムの会員、TVの契約など、どうしても契約した時と同じサービスレベルを維持し、お金を払い続ける傾向があります。
一度自分に合っているかを確認することが必要です。
家賃下げ交渉をしてみる
もし家が賃貸であり、大家さんの契約を守っているのであれば、家賃の値下げ交渉をしてみましょう。
無理かと思われるかもしれませんが、もし良い借主で滞納が無ければ、そこまでおかしな交渉ではありません。
保険の見直し
いくつかの保険に入っている場合、補償内容が重複している可能性があります。
また不必要な補償が付いている可能性あります。
銀行、証券口座、クレジットカードの最適化
銀行口座は少しでも利率が良い銀行を選びます。
またお金の引き出しや送金時の手数料が低いこともポイントです。
証券口座も同様に売買手数料が低く、口座維持費が掛からない所が良いです。
クレジットカードはカードによって、年会費と貰えるボーナスに大きな差が出ますので、情報収集が重要になります。
緊急時資金を用意しておく (急な出費に備えて)
給料を貰った分だけ使ってしまう人は意外に多いですが、普段通りの日常生活を送って行く上では例え貯金がゼロでも問題にはなりません。
ですが、そのような状態で車の故障だったり、突発的な医療費が掛かってきた時に初めて手元にお金が無いことが問題だと気づきます。
5で上がっている口座の最適化をしたら、まず緊急時資金を用意する事が必要です。
もしローンや借金があったとしても、手持ちのお金を全て返済に回すのではなく、極端な話返済を滞らせても緊急時資金を作ることは大切です。
借金/ローンから抜け出す
クレジットカードの支払いや奨学金、その他ローンを抱えている場合はその負荷を減らすことに注力します。
自制心のある人であれば、いくつかのローンがある場合、利率の高いものから返済をしていきます。
ですが、かつてそのやり方で失敗している人であれば、総額の少ないものから返済していき、ローンの総数を減らしていく方が効果的です。
ローンの数が減って行くことは債務者の返済のモチベーション維持に貢献してくれます。
毎月の返済額を定額で決めて、あとは自動的に返済されていくという仕組みも効果的です。
金持ち父さんの金持ちになるガイドブック -悪い借金を良い借金に変えよう
リタイア/退職後の資金を貯めておく
若い人であればおそらく個人年金(リタイアメントプラン)について真剣に考えている人は多くないはずです。
ですが、若い人ほど早く行うべきで、なぜなら複利の力は若者には大きな追い風になるからです。
多くの人が行ってしまう投資における最も単純にして最も大きいミスが、個人年金を最大限活用しないことです。
もし雇用主が401K(確定拠出年金)制度を用意してくれているのであれば、その利点をしっかり理解しておく価値があります。
“タダ”ではありませんが、限りなく“タダ”に近いお金です。
金銭取引を自動化する (預金、支払いを全て自動で引き落とされるようにする)
金銭取引の自動化を行うことで、煩わしい作業を効率化し、管理を簡単にすることが出来ます。
電気・ガスといった公共料金、ケーブルTVや各種保険、更には貯金や投資も自動引き落としにすることで、忘れることなく確実に実行が出来、作業が簡略化されます。
何よりこの自動化のメリットは貯金、投資において力が発揮され、自動引き落としになることで強制的にお金が蓄えられることに加え、残ったお金が使えるお金とわかりやすく区別することが出来ます。
自分で管理できる人であればこのやり方でなくても問題ありませんが、自動化は人による要素を排除し、機械的に確実に実行出来るというメリットを持っています。
より多くのお金を稼ぐ
設定したお金の最終目標に到達するために、家計の支出削減を行うことは重要ですが、目標をより早く達成するためには、より多くのお金を稼ぐことが良い手段と言えます。
手段としては下記が挙げられます。
- 会社に賃上げを要求する
- 会社を変える
- 副業をする
- 趣味をお金を稼ぐ手段にする (手作り雑貨を売ったり、ブログ収入など)
- 治験、臨床試験のモニターをする
- モノを売る (ebay,Amazon で)
- 起業をする
お金を稼ぐ手段としては少なくともこれだけありますので、うまく活用し、収入源を複数確保していきたいところです。
節約の技術を学ぶ (削るべきところは削り、使うべきところは使う)
普段生活している中で“無意識にお金を消耗していること”は意外に多くあります。
人が持っているものを持つためにお金を使う、周りからそれを持つことを期待されているので持つ(ブランド物など)、殆ど使用しないジムと契約を続けている、殆ど呼んでいない雑誌の購読をしている、等挙げたらキリがありません。
この無意識のお金の消耗を意識した消費に変える必要があります。
モノを買うとき、お金を使うとき、「本当に自分にはこれが必要か」「買う価値があるのか」「これを買うことで幸せになれるのか」を自問自答します。
この意識によって本当に必要なモノだけを買うようになり、節約効果も抜群です。
お金に関する知識を身につける
知識は力になります。
財務は神秘的なものでも何でもなく、知っていれば知っている程お金と上手く付き合うことが出来ます。
お金に関する知識をつけることは人生において間違いなくプラスとなり、自分を楽にしてくれます。
そのために自分への投資は不可欠です。
良書を読むことは知識をつけるための近道となります。
まとめ
以上が経済的自由を得るための12ステップとなりますが、大事なことは概ね日本で言われていることと同じですね。
国は違えど同じ目標を持つ場合は過程も似るというのは中々面白いと思います
個人的に日本と違うなと思ったのは、10. より多くのお金を稼ぐ の所の、「会社に賃上げを要求する、会社を変える」という部分です。
この発想は自分にはパッと出てきませんでしたが、確かに一番最初にやるべきはそこかもしれませんね。
もしかしたらもっとお金を貰えるのに貰えていなかったら損ですし、言うならタダですからね。(逆に貰いすぎと言われて下げられたら言わなきゃ良かったになるかもしれません。。)
職文化が違うので日本では出来ないと思いますが、新しい考えを知れて良かったです。
一番大事なのは12.お金に関する知識を身につける だと思います。
「知識は力」とは、まさにその通りですね。
ちなみにですが、アメリカのヤフーファイナンスに経済的自由を得るには「情報戦争に勝て!」という記事もありました。
経済的自由を手に入れられるかどうかもその道筋が分かっているのと分かっていないのとでは達成率が大きく変わってきます。
「知る」ということはそれ程重要なことであることを再確認できます。