アメリカ企業年収 TOP25 から考える株式投資と転職スキルの方向性

こんにちは、兼業投資家のMM@アメリカ赴任中です。

先日アメリカの経済ニュースサイトである Business Insider よりアメリカ企業年収ランキングTOP25が発表されました。(参照記事:The 25 highest-paying companies in the US in 2017)

日本にいた時も興味本位で日本企業年収ランキングのニュースを見ていましたが、ただ見ていただけで特にそこから考えることはありませんでした。

ですがアメリカの年収ランキング上位企業を知ることで、株式投資、転職市場についての最新トレンド・方向性が見えてくると考えています。

年収が高いということは従業員には魅力ですので、優秀な人材が集まりやすく、しかもアメリカの場合はアメリカ国内では無く、世界中から優秀な人材が集まってきます。

企業にとって優秀な人材は間違いなく重要な資産であり、そのような優秀な人材が集まる企業はイノベーションを起こし、業績向上と利益増、引いては株主への還元をもたらしてくれることから、株式投資にも活きます。

*ただしこれらの企業は成長企業が多いため、バリュー株では無くグロース株になります。

また年収ランキング上位に連なる企業の業種を知ることで、その業種の人材が求められていることがわかることから転職市場の動向、求められている転職スキルも感じ取ることができます。

アメリカ企業年収ランキングからはそういった事も学べますので、知っているとプラスですね。

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アメリカ企業年収ランキング TOP25

下記がランキング上位25社になります。

順位 ticker 企業名 企業名 平均年収(ドル/円) 業種
1 A.T.Kearney A.T.カーニー $175,000 1925万円 コンサル
2 Strategy & ストラテジーアンド $172,000 1892万円 コンサル
3 VMW VMware VMウェア $167,050 1838万円 IT
4 SPLK Splunk スプランク $161,010 1771万円 IT
5 CDNS Cadence Design Systems ケイダンスデザインシステム $156,702 1724万円 IT
6 GOOGL Google グーグル $155,250 1708万円 IT
7 FB Facebook フェイスブック $155,000 1705万円 IT
8 NVDA NVIDIA エヌビディア $154,000 1683万円 電子機器
9 McKinsey & Company マッキンゼー $153,000 1683万円 コンサル
10 AMZN Amazon lab126 アマゾンラボ126 $152,800 1681万円 IT
11 JNPR Juniper Networks ジュニパーネットワークス $150,000 1650万円 通信機器
12 LNKD LinkedIn リンクドイン $150,000 1650万円 IT
13 CRM Salesforce セールスフォース $150,000 1650万円 IT
14 DDT Dimension Data ディメンションデータ $150,000 1650万円 IT
15 SNPS Synposys シノプシス $148,000 1628万円 IT
16 INFA Infomatica インフォマティカ $147,400 1621万円 IT
17 BCG ボストンコンサルティンググループ $147,015 1617万円 コンサル
18 AVGO Broadcom ブロードコム $145,025 1595万円 IT
19 MSFT Microsoft マイクロソフト $144,000 1584万円 IT
20 WMT Walmart eCommerce ウォルマートイーコマース $143,500 1579万円 IT
21 V VISA ビザ $142,000 1562万円 金融
22 TWTR Twitter ツイッター $142,000 1562万円 IT
23 FFIV F5 Networks F5ネットワークス $140,555 1546万円 IT
24 PANW Palo Alto Networks パロアルトネットワークス $140,020 1540万円 IT
25 AKAM Akamai アカマイテクノロジーズ $140,000 1540万円 IT

殆どがIT企業ですが、今のアメリカの流れが如実に反映されていますね。

IT大国であるアメリカはIT投資も盛んで、そこで生まれた技術を世界展開しています。

あまり馴染みの無い企業もありますので、ウィキペディアから参照して各企業の一言解説を加えてみます。

A.T.Kearney (A.T.カーニー)  コンサル

フォーチュン500の7割弱のコンサル業務を請け負っており、幅広い分野で強み。非上場企業。

Strategy & (ストラテジーアンド)  コンサル

世界的な経営コンサルティング会社であり、旧ブーズアンドアレンカンパニー。

現在は世界4大監査法人のプライスウォーターハウスクーパーズ(PwC)の傘下となっている。非上場企業。

VMware (VMウェア)  IT

仮想化ソフトウェアの開発を行っており、現在はDellの傘下である。AmazonやHP等大手ITと提携。

Splunk  (スプランク)  IT

マシンデータ分析、検索、管理のソフトウェアを開発。IoT分野にも強みがある。

Cadence Design Systems  (ケイダンスデザインシステム)   IT

半導体開発用ソフトウェアに強みがあり、世界の電子設計技術およびエンジニアリング・サービスの最大のサプライヤーである。

Google (グーグル)   IT

世界最大の検索エンジンを持ち、クラウドコンピューティング、ハードウェア、ソフトウェア事業も持つ。

Facebook (フェイスブック)  IT

世界最大のSNS。

NVIDIA (エヌビディア)   電子機器

コンピュータのグラフィックス処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を開発し販売する半導体メーカー。

McKinsey & Company (マッキンゼー)   コンサル

世界の主要企業に戦略コンサルを行う。元々はA.Tカーニーと同一企業。非上場企業。

Amazon lab126  (アマゾンラボ126)   IT

Amazonの独自研究機関であり、KindleやFire等が開発されている。

Juniper Networks (ジュニパーネットワークス)  通信機器

通信キャリア、データセンター、企業向けのルーター、スイッチ、次世代ネットワークセキュリティ機能、ネットワーク管理ソフトウェア、SDNソフトウェア等を開発。

LinkedIn (リンクトイン)  IT

世界最大級のビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービス。

Salesforce (セールスフォース)  IT

顧客関係管理(CRM)ソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスの提供企業。

Dimention Data (ディメンションデータ)  IT

法人顧客拠点内におけるネットワーク機器やサーバ等IT設備の構築・運用・保守を提供サービスの中核としている南アに拠点を置く英国企業。

現在はNTTデータの傘下になっている。

Synposys (シノプシス)  IT

電子系設計ソフトウェア (EDAツール) を開発・販売する企業で、EDA業界におけるビッグ3。

Infomatica (インフォマティカ)  IT

データ統合に強みを持つ、ソフトウェア開発企業。

BCG (ボストンコンサルティンググループ)  コンサル

世界企業上位500社をクライアントに持つ戦略系コンサル。マッキンゼーと双璧をなす。

Broadcom (ブロードコム)  IT

無線およびブロードバンド通信向けの半導体製品などを製造販売する企業。主な顧客はApple、HP、シスコシステムズ、任天堂。

Microsoft  (マイクロソフト)  IT

OSで世界一のシェアを誇るWindowsを開発。

Walmart eCommerce (ウォルマートイーコマース)  IT

ウォルマートの電子商取引開発部門。

VISA (ビザ)   金融

世界的な決済技術を提供している会社、クレジットカードを柱とする決済手段の国際ブランドを運営。

Twitter (ツイッター)  IT

短文「ツイート」の投稿を共有するウェブ上の情報サービス企業。

F5 Networks (F5ネットワークス)  IT

ロードバランサー、SSL-VPN等のネットワーク・アプライアンス製品を開発、製造、販売する企業。

Palo Alto Networks (パロアルトネットワークス)  IT

ネットワーク向けの多様なセキュリティ機能を備えた広範なエンタープライズレベルの次世代ファイアウォールを提供。

Akamai (アカマイテクノロジーズ)  IT

コンテンツデリバリネットワーク (CDN) 事業、クラウドセキュリティー事業を提供。

年収上位25社株価指標(時価総額、EPS、P/E)

Googleファイナンスから株価指標(時価総額、EPS、P/E)を載せてみます。

企業数が多いので、とりあえずこの指標だけにしています。。

順位 ticker 企業名 時価総額(ドル/円) EPS P/E
1 A.T.カーニー    
2 ストラテジーアンド    
3 VMW VMウェア 367億ドル 4兆円 2.8 32.39
4 SPLK スプランク 87億ドル 1兆円 -2.66 - 
5 CDNS ケイダンスデザインシステム 92億ドル 1兆円 0.7 47.19
6 GOOGL グーグル 5877億ドル 64.6兆円 28.77 29.86
7 FB フェイスブック 4149億ドル 45.6兆円 3.47 41.36
8 NVDA エヌビディア 607億ドル 6.7兆円 2.51 40.51
9 マッキンゼー    
10 AMZN アマゾンラボ126 4278億ドル 47.1兆円 4.9 183.43
11 JNPR ジュニパーネットワークス 106億ドル 1.2兆円 1.53 18.12
12 LNKD リンクドイン 267億ドル 2.9兆円 -1.24  
13 CRM セールスフォース 591億ドル 6.5兆円 0.26 323.45
14 DDT ディメンションデータ 2.1億ドル 221億円  - 0.07
15 SNPS シノプシス 109億ドル 1.2兆円 1.9 38.23
16 INFA インフォマティカ 51億ドル 0.6兆円 1.01 48.33
17 ボストンコンサルティンググループ    
18 AVGO ブロードコム 871億ドル 9.6兆円 -4.95 - 
19 MSFT マイクロソフト 5202億ドル 57.2兆円 2.12 31.27
20 WMT ウォルマートイーコマース 2276億ドル 25兆円 4.38 17.09
21 V ビザ 2115億ドル 23.3兆円 1.67 54.55
22 TWTR ツイッター 107億ドル 1.2兆円 -0.65 - 
23 FFIV F5ネットワークス 88億ドル 1兆円 5.55 24.61
24 PANW パロアルトネットワークス 100億ドル 1.1兆円 -2.71 - 
25 AKAM アカマイテクノロジーズ 104億ドル 1.1兆円 1.79 33.59

成長分野であるIT企業が殆どですので、バリュー株という観点(ここではP/Eのみ)で見るとさすがに割安水準になっている所はありませんね。

ですが、これらの企業はバリュー株というよりはグロース株ですので、別の観点・指標から見る必要があります。

個人的に思うのはどの企業も時価総額がかなり大きいことですね。

労働市場も株式も「IT」が主役に

ランキングから見て取れるのはIT企業の多さです。

IT企業は高い給料を用意して優秀な人材を集めてるということはIT分野に長けている人が欲しいということです。

IT大国アメリカにおいて、収入を上げる一番の方法はITを専門にすること、もしくはIT企業で働くことと言えるかもしれません。

また優秀な人材が集まるITではイノベーションが起きやすく、そうなると企業の収益・株価も上がる可能性がありますね。

ただこれらはいわゆるグロース株で、割安基準からは大きく外れているため、ある程度先を予想して投資をしなければいけないという難しさはあります。

もし Googleの株をIPOから持っていたら現在は約20倍になっていると言われていますので、そのような大きな株価の上昇を見込めるのはこれらの業種だと思いますので、ある種アメリカンドリームの業界と言えるかもしれませんね。

まとめ

米国企業年収ランキング上位25社からは、株式でも労働市場でもITが主役ということが読めました。

アメリカは歴史ある重厚長大企業も多くあるのですが、ニュースを見ている限りだと、やっぱり最近存在感があるのはIT企業です。

彼らは動きも早いですし、働き方を含む企業文化の変革や社会へのメッセージを出せる強みも持っています。

今後もアメリカ経済の大きな基盤になっていくのだろうな、と思います。

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コメント

  1. 商社や金融ではなくエンジニアに高い給与を払うところが、日本より良い国だな~と自分目線では思ってしまいますね

    今後日本と米国やオーストラリアの賃金差が広がり続けていくなら、米国等でエンジニアとして働くくらいの語学力があればいいのになあと思いますが現実はきびしい・・・まったく英語が上達しません

    • MM より:

      靴磨きおじさんさん

      IT大国なので、ITの売り上げも大きく、それに伴ってエンジニアの給料も上がっているイメージですね。
      やはり高い給料の所には世界から人が集まるので、更なる成長を見込めるといった流れになっていきそうですね。

      正直英語は大丈夫だと思いますよ!

      英語を母語としない人で英語が得意で無い人も結構いて、でも技術力だったり能力がある人はそれがコミュニケーション手段になりますので、英語がそんなに話せなくても大丈夫だと思います!

  2. >正直英語は大丈夫だと思いますよ!
    >英語を母語としない人で英語が得意で無い人も結構いて、でも技術力だったり能力がある人はそれがコミュニケーション手段になりますので、英語がそんなに話せなくても大丈夫だと思います!

    なかなか・・・アメリカに一度住んでみれば仕事などキャリアもどの程度が目指せるのか見えるのかもしれませんが、グリーンカード?の取得も大変と伝え聞いています。
    アメリカ駐在→現地企業に就職、でうまくいく方もけっこういると聞いて、うらやましいです。