スピンオフ(子会社分割)されると株主にはどのような影響がある?

こんにちは、兼業投資家のMMです。

先日保有株のポートフォリオを確認した所、見覚えのない株式銘柄が追加されていました。

何か設定を間違えて誤発注をしてしまったのかな、と焦りましたが、その追加された株式銘柄のニュースを調べてみると、どうやら保有株式からのスピンオフ(子会社分割)が行われたようです。

このスピンオフについて詳細を知りませんでしたが、よい機会なのでスピンオフとは、とスピンオフが株主に与える影響についてまとめてみます。

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スピンオフ(子会社分割)とは

スピンオフとは、親会社の一事業や一部門が子会社として独立することを指しイメージ的には社内ベンチャー部門や専門部門が会社になる、といった感じです。

あくまで一部門が別会社になることですので、人やお金といった資本は親会社から支援を受けます

スピンオフをすることによるメリットは下記の3つになります。

  • 企業価値の向上
  • スピンオフ企業のスピード経営
  • 本社の中核事業への専念

いくつもの事業を抱えている大企業では、それぞれの事業の本来の価値の合算が必ずしも企業価値とはなっていない場合があります。

そのような場合にスピンオフで事業を切り離すことで、市場から評価され、企業連結での価値向上が見込めます。

また企業としては抱える事業が少ない方が経営判断も早くなりますし、スピンオフ企業も自らコントロールできるようになるためにスピード経営が可能になるというメリットがあります。

*スピンオフ同様に一事業が独立することをスピンアウトカーブアウトと言ったりします。

スピンアウトは親会社との資本関係が完全に無くなり独立した企業となること、カーブアウトは親会社からの資本関係は維持しつつ、外部からも資本を調達できることを指します。

スピンオフによる株主への影響

スピンオフを行うと、親会社の株主にはスピンオフ企業の株式が与えられることになります。

その時は親会社の株価が100円だったとすると、親会社70円+スピンオフ子会社30円といった形で元の株価の合計と変わりません。

ですが、スピンオフ企業はスピード経営が出来るようになるためか、独立した後に株価が上昇するケースがあります。

投資サイトの Investpedia によるとアメリカでは年間50件程のスピンオフが行われていますが、株価のパフォーマンスが良く スピンオフ企業だけで形成された スピンオフ ETF もある程です。

代表的なETFは、Guggenheim S&P Spin-Off ETF (CSD) と VanEck Vectors Global Spin-Off ETF (SPUN) になりますが、2016年はS&P500をそれぞれ 5%/15%と上回る実績を残しています。(参照: Barron’s)

*ただそれぞれ信託報酬が0.5%を超えており、高めです。。

もちろん全てのスピンオフ企業が大成功しているわけではありませんが、保有株がスピンオフされた場合は、総合すると株価上昇というメリットが株主にもたらされる可能性があると言えそうです。

主なスピンオフ企業

スピンオフ大国アメリカには多くのスピンオフ企業がありますので、その一部を紹介します。

独立子会社 Ticker 親会社 Ticker
ブライトハウスファイナンシャル BHF メットライフ MET
ヒューレットパッカードエンタープライズ HPE ヒューレットパッカード HPQ
シンクロニーファイナンシャル SYF ゼネラルエレクトリック GE
ペイパル PYPL eBay EBAY
South32 S32 BHPビリトン BBL
アルコア AA アルコニック ARNC
ハリーヤードヘルス HYH キンバリークラーク KMB
ゾエティス ZTS ファイザー PHE
クラフトフーズ モンデリーズインターナショナル MDLZ
トリップアドバイザー TRIP エクスペディア EXPE

(参考 : Stockspinoff.com)

独立子会社の多くは有名ではないかもしれませんが、親会社を見ると知ってる企業がちらほら出てきます。

日本でもスピンアウト企業は意外とあり、その中には親会社よりも大きくなった企業もあります。

  • トヨタ自動車 ← 豊田自動織機
  • NTTドコモ ← 日本電信電話
  • ファナック ← 富士通
  • ヤマハ発動機 ← 日本楽器製造(現ヤマハ株式会社)
  • いすず自動車 ← 石川島播磨重工(現IHI)

有名な企業ばかりで、どの企業も親会社と同等もしくはそれ以上に大きな会社となっています。

一部門に留まらずスピンオフして独立企業となることで、一気に成長していく、というのは日本、アメリカ、世界でも起きていることと言えそうです。

保有株がスピンオフされて

保有株にメットライフ(MET)という生命保険会社があるのですが、先日金融部門がスピンオフされて、ブライトハウスファイナンシャル(BHF)という独立企業になりました。

メットライフの株価が急落しているなと思ったら、翌日に見覚えの無い企業が保有株一覧に加わっていて、それがブライトハウスファイナンシャルでした。

スピンオフ企業の企業価値分メットライフの株価が落ちていたことになります。

取得金額もゼロ扱いになっていて、いくら増えようが減ろうが得している!という気分になっていたのですが、いつの間にか株式相当分の現金(Cash in lieu)の処理がされていて、株式が無くなってしまいました。

どういう流れか分からないのでちょっと調べてみようと思いますが、面白い体験が出来たと思います。

まとめ

スピンオフとは、親会社の一事業や一部門が子会社として独立することで、親会社の株主にはスピンオフ企業の株式が与えられることになります

そしてスピンオフ企業の株式は上昇するケースが多く、現在の名立たる企業の中にもスピンオフ企業は多くあります。

投資先の選択肢の一つとしてスピンオフ企業というのも面白いかもしれませんね。

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