【米国株現地レポート】eBay (EBAY)

こんにちは、米国株バリュー投資家のMMです。

米国株への投資を行い、且つせっかくアメリカに住んでいるということで、色々な企業の分析をしつつ現地レポートを書いていきます。

このレポートはアメリカ生活で普段馴染みのある企業を改めて調べる良い機会でもあるため、個人的にもとても勉強になります。

今回はネット社会アメリカの生活に深く紐づいている世界最大のオンラインオークションを手がける eBay (イーベイ) / EBAY についてです。

個人的にもとてもお世話になっている企業になります。

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基本情報

eBay の基本情報をまとめます。

eBay (イーベイ)ってどんな会社?

世界最大級のオンラインマーケットプレイス及びショッピングウェブサイトを扱うIT企業であり、e-commerce(電子商取引)に特化しています。

ハイテク企業が多いNASDAQ市場に上場し、S&P500にも採用され、株式市場における産業分類は インターネット になります。

創業は1995年アメリカのカリフォルニア州サンノゼで、従業員数は1.3万人、2017年1-3月期の利用者数は全世界で1.7億人に上っています。(参照 Statista)

eBayはオンラインオークション・ショッピングサイトを扱うeBay(イーベイ), オンラインチケット販売・再販を行う Stubhub (スタブハブ)、インターネット広告を扱う kijiji (キジジ)の3本柱が主な収入源となっています。

以下売上構成になります。

 売上構成 売上比
eBay 81%
StubHub 11%
kijiji 9%

売上の80%以上は eBay から来ています。

続いて地域別売上構成比になります。

地域 比率
アメリカ 43%
イギリス 15%
ドイツ 15%
他地域 27%

世界30カ国以上で事業を展開している eBay ですが、地域別売上はアメリカが43%、イギリスとドイツが15%ずつ、その他地域が27%となっており、特に欧米での強さが見えます。

他にも IP電話の Skype も以前子会社でしたが 2011年にMicrosoft へ売却、また電子決済サービスの Paypal (ペイパル)も子会社でしたが、2015年に eBay から独立をしています。

CEO

現在の eBay の CEOは デビン・ウェーニグ(Devin Wenig) で、コロンビア大学のロースクールを出た後、23歳で実父の設立した会社のCEOを担い、弁護士事務所に勤め、更にその後はロイター通信で約20年のキャリアを積みます。

ロイター通信では2006年から2008年までCOO(最高執行責任者)を務め、2008年から2011年まではロイターグループの最大部門であるトムソンロイターマーケットのCEOを務めています。

2011年から eBay に入り、マーケットプレイス部門のトップとして売上を60%以上伸ばし、その手腕を買われ、2015年からCEOとなっています。

現ヒューレットパッカードエンタープライズCEO兼ヒューレットパッカードINC会長である メグ・ウィットマンも以前 eBay のCEO を務めており、98年当時4.4億円だった売上を2008年には8800億円にまで押し上げた実績があり、eBay の歴史には欠かせない存在となっています。

競合状況

日本ではオンラインマーケットプレイスというと、楽天市場やヤフオクが有名ですが、イーコマース大国のアメリカでは群雄割拠となっています。

下記は出品者から見た各サイトの評価となりますが、これらのサイト(企業)が eBay の競合となります。

* e-commerce bytes より

利益性 顧客サービス コミュニケーション 利便性 おススメ度 総合
eBay 6.65 5.92 5.89 6.38 5.76 6.21
Etsy 6.23 6.01 6.02 6.48 6.59 6.19
Amazon 6.51 5.84 5.93 6.34 5.83 6.16
Ruby Lane 6.18 6.22 6.01 6.07 6.64 6.12
Bonanza 5.18 6.08 6.43 6.46 6.85 6.04
eCrater 4.73 5.12 4.93 6.17 5.03 5.24
eBid 4.31 4.99 4.94 5.14 4.39 4.85

見方によって評価は変わりますが、出品者目線からは eBay が最も良いサイトとされています。

Ecommerce News Europe によると、2020年には全世界のイーコマース(ネット販売)の39%はマーケットプレイス(オークション、個人出店)が占めると言われています。

イーコマース市場は2020年までに400兆円に上るとも言われており(参照 emarketer.com)、それに伴いオンラインマーケットプレイス市場も大きくなっていきます。

そのオンラインマーケットプレイスでトップを走る eBay はとっては今後チャンスと言えますね。

財務状況

ここからは eBay の財務状況を纏めています。

売上推移

2012年から2016年の売上データになります。

2012 2013 2014 2015 2016
売上(10億ドル) 7.4 8.3 8.8 8.6 9.0
売上(億円) 811 909 967 945 989
前年比 112% 106% 98% 105%

2015年に若干売上を落としていますが、基本的には右肩上がりで推移しています。

積極的にITプラットフォームへの投資、買収も行っていて、群雄割拠のアメリカオンラインマーケットプレイスでも成長を続けています。

今いる市場は今後も伸び続けていきますので、伸びしろはあると言えます。

EPS推移

同じく2012年から2016年のEPS推移になります。

*EPS(一株あたりの利益) =  当期純利益 ÷ 発行済み株式数

2012 2013 2014 2015 2016
EPS 1.99 2.18 0.04 1.41 6.35
前年比 110% 2% 3525% 450%

2014年に一度大きく凹んでいますが、この時は大規模なサイバー攻撃を受けた関係で被害が出たため、その保証とセキュリティ投資により利益が大きく減ったことが影響しています。

2015年も一部その影響がありEPSが戻りきれていませんが、2016年は海外税制の関係での戻り、株式の売却等特殊要因があったものの、それを除いてもここ5年では一番高いEPSを記録しています。

今後は売上の伸びに伴う利益の増でEPS上昇が期待されます。

バリュー株の基準に合うか

いつも株を買うときはベンジャミン・グレアムの7つの基準に合わせて、条件が合えばバリュー株であると判断し購入するようにしています。

項目 基準 GOOGL
S&P格付け B以上 BBB+
負債比率 1.1倍未満 0.77
流動比率 1.5倍以上 1.9
EPS成長 5年連続 4年
PER 9倍未満 4.78
PBR 1.2倍未満 3.13
配当金の有無

7つの基準の内満たしているのは4項目となりますので、グレアムの基準に則るとバリュー株では無いという判断となります。

来期の純利益を基にする予想株価収益率(FW P/E)は15.2、成長率を加味した PEG レシオは0.7ですので、株価収益率関係だけを見ると割安と言えます。

IT関連企業は基本的に高値圏にいますので、それらと比べると eBay は割安ですね。

アメリカ在住者から見た eBay

アメリカのオンラインショッピングの王者はAmazonであることに間違いはありません。

知名度や規模、Amazonプライムとの連動性などアメリカ人の生活を支えるもはやインフラとも言える存在となっています。

購入側の顧客視点に立った時に eBay が王者 Amazon より優れている所というのは、品揃えの良さと値段の安さです。

eBay はマーケットプレイスを主戦場としており、そこでは個人の出品者(業者も有り)が品物を出しており、オンライン上で専門店との繋がりを果たすAmazonと比べると品物も値段も自由度が高いです。

勿論Amazonにもマーケットプレイスはありますが、出品の幅広さではeBayに軍配が上がります。

Amazonの方が楽ですし、他のサービスとの連携がありますので使われる傾向が多いですが、本当に欲しいものや安いものはeBayの方が見つかるな、と個人の経験から思います。

イメージでは若い人ほどeBayを使っています。

最近では使っているスマホ( Google Nexus 5X) のGoogle公式ケースがほしかったのですが、Amazonでは見つかりませんでしたが、eBayでは何個もありました。

Amazonには無いけどeBayにあるものというのは結構たくさんあるのです。

まとめ

バリュー株の観点からは外れてしまいますが、株価収益率関係だけで見ると割安です。

アメリカにおけるeコマース市場は競争がかなり激しいですが、その分市場もまだまだ伸びるため期待をすることは出来ます。

Amazonでこぼれ落ちたニーズをeBayは拾うことが可能です。

個人的にしょっちゅうお世話になっているので、今後も成長して欲しい企業です。

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