投資家として知っておくべき「期待リターンとリスク」

こんにちは、兼業投資家のMMです。

「ローリスクであるものはローリターン、ハイリスクであるものはハイリターン」というのは投資の世界に限らず、一般的に広く知られていることです。

まれにローリスクハイリターンのものがありますが、往々にしてそのようなものはすぐに無くなってしまいますね。

投資においては、投資するものによってローリスクローリターン、ミドルリスクミドルリターン、ハイリスクハイリターンがあります。

投資家としては限られた資源(お金)を自分が取れるリスクと相談しながら、どのくらいのリターンを得たいかで投資先を決めていきます。

もちろん詳細な計算をせずに、「何となくリスクがありそうだからローリスクにしよう」、「利益がもっと欲しいからハイリスクでいこう」というのもリスクとリターンを天秤にかけています。

ですが、この「期待リターンとリスク」はしっかり研究され、データとして数値化されています。

投資家にとって期待リターンとリスクは投資を行う根拠にもなるもので、知っていて損をすることはありません。

今回はその期待リスクとリターンについて話を展開していこうと思います。

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期待リターンとは

まず期待リターンとは何かについてですが、簡単に言うと過去の実績を基に将来どのくらいの利益を得られるか、を表すものになります。

具体的に期待リターンを求めてみます。

例えば株価100円の銘柄が5年間で、下のような動きをしたとします。

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購入した時は100円で5年目には140円となっていますので、140÷100=1.4倍 で、この株のリターンは40%という事ができます。

ただ厳密にはこのリターンはトータルリターンと呼ばれるもので、投資の世界では複利による年間の利率が使われることが一般的です。

複利によるリターンの求め方は 複利=(元利合計÷元本)^(1/運用期間)‐1 となり、上記銘柄を当てはめてみると、

(元利合計 140円 ÷ 元本 100円) ^ (1 /運用期間5年)-1  =6.96%

となり、この数字が期待リターンと呼ばれるものになります。

つまりこの株の期待リターンは 6 .96% になります。

投資におけるリスクとは

投資におけるリスクとは、期待リターンからどのくらい乖離する可能性があるか、をあらわしたものになります。

リスクを計算するにあたり、まずは各年度のリターン(前年からの変動率)を知る必要があるので、上記の例を計算してみました。


100円から70円になった1年目のリターンは 70÷100 -1 で -30.0%のリターン、70円から90円になった2年目のリターンは 90 ÷ 70 -1で 28.6%、と行った具合で計算をしました。

期待リターンに計算で求めた各年度のリターンを組み合わせた標準偏差がリスクとなります。

計算が難しいので下に別で載せますが、この株のリスクは 22 になり、期待リターンから±22%変動する、という意味になります。

つまりこの株の銘柄の期待リターンは 6.96%、リスクは 22 ということができ、最高で+28.96%が見込まれ (6.96% +22)、最悪の場合 -15.04% が見込まれる (6.96% -22) ことになります。

標準偏差(リスク)の求め方は、 各要素‐平均^2×要素の割合 を全て足したものの平方根、となる。

各要素というのは上記で求めた各年度のリターン、要素の割合というのは5年の場合は 100÷5=0.2 のこと。

実際の式にあてはめると、

{(-30-3.4)^2×0.2 + (28.57-3.4)^2×0.2 + (11.11-3.4)^2×0.2 + (10-3.4)^2×0.2 + (27.27-3.4)^2×0.2 = 484.37

となり、484.37の平方根22が標準偏差=リスク

投資先別期待リスクリターン一覧

期待リターン、リスクを自分で計算するのはかなり大変ですが、世界第2位の機関投資家である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、過去30年のデータを基に国内外債券、株式の期待リターン、リスクを公開しています。

下記はまとめたもので、最高/最低を加えています。

参考 年金積立金管理運用独立行政法人 中期計画

期待リターンとリスクは過去のデータが多ければ多いほど精度が高まります。

過去30年分のデータで期待リターンリスクを見積もっているのは、さすが世界第2位の機関投資家といえますね。

アメリカのサイトで投資先別期待リターンリスクを公開しているところは見つけられていませんので、投資家にとってはとても有益な情報ですね。

どのタイプの投資家に有効?

期待リターンとリスクは、平均値を取るインデックス投資家に特に有効と言えます。

このような統計データでは、個別株よりも動きが滑らかで傾向が掴みやすい市場平均に連動するインデックス投資により向いています。

もちろん個別投資にも使用できますし、証券会社でも個別株の期待リターンとリスクを出している所もあります。

ですがやはりより有効なのはインデックス投資だと考えます。

期待リターンとリスクを知ることのメリット

期待リターンとリスクを知ることの最大のメリットは、自分がどの位損をする可能性があるかに気づけることです。

投資における最重要事項の一つに自分の決めたルールを破らない、というものがあります。

市場が不況に見舞われ、株式市場が荒れて株価や評価額が急降下すると、パニック売りで損をしてしまう人が多く出てきます。

パニック売りの多くは株価が予想外に下がり、更にこの先も下がり続けるのでは、という不安感からの行動で、株価が下がる予想が出来ていなかったとも言えます。

期待リターンとリスクを知り、投資する際に「過去実績から見て最大でこの位損をする可能性がる」こと知った上での行動であれば、いざ株価が下がっても全て想定の範囲内で落ち着いた行動が出来ます。

結果として、不要な損を被ることはありません。

投資する際にはリスク(ここでは危険性の意味)を見積もることが大事と言われても中々考えることは難しいです。

ですが期待リターンとリスクを常に見るようにしておけば、投資先を選定する副産物として自分がどの位損をする可能性があるかも見ることができますね。

まとめ

期待リターンとは過去の実績を基に将来どのくらいの利益を得られるかを表すものでリスクとは期待リターンからどのくらい乖離する可能性があるかを表すものになります

投資先別期待リターン、リスク一覧は 年金積立金管理運用独立行政法人 中期計画 に公開されているので、ぜひご参考にして頂ければと思います。

投資をする際にはついどの位利益があげられるか、のリターンに目が行きがちですが、投資において重要なことは、どんな状況になっても落ち着いた行動を取ること。

大抵の場合、市場が急下落したときに慌てて行動をし、損をしてしまいます。

そのような状況でも落ち着いた行動が取れるよう、期待リターンとリスクを知って、自分がどの位損をする可能性があるかもしっかり見積もっておきたいですね。

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