「グロース投資の父」フィリップ・フィッシャーの成長株を選ぶ5つの基準

こんにちは、兼業投資家のMMです。

世界一の投資家であるウォーレン・バフェットには師と仰ぐ人が2人います。

一人がバリュー投資の父である ベンジャミン・グレアム、もう一人がグロース投資の父である フィリップ・フィッシャーです。

バフェットは投資家としての自分は、85%がグレアム、15%がフィッシャーと言う程、この2人から大きな影響を受けています。

ですが最近の米マスメディアやブログでは、フィッシャーの割合が25%とも40%とも言われる位、バフェットはフィッシャーの代名詞であるグロース株への集中投資 を行っています。

フィッシャーの投資先として有名なのがモトローラとテキサスインストルメンツで、それぞれ100倍以上になったと言われています。

「良い投資をすれば誰でも億万長者になれる」という言葉を残しており、素晴らしい企業を普通の値段で集中的に買うことを信条としていました。

フィッシャーは「フィッシャーの15の質問」というグロース投資における基準を設けており、この基準は今なおグロース投資家の指標となっています。

このフィッシャーの15の質問は投資家だけではなく、就職や転職の際の企業分析にも大いに役立つため、知っておいて損は無い知識です。

今回は株式投資の中でもグロース投資、その中でも最も有益な指標である「フィッシャーの15の質問」と、その15の質問を具体的な株価指標に落とし込んだ「フィッシャーの成長株を選ぶ5つの基準」を紹介します。

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フィリップ・フィッシャーの15の質問

フィリップ・フィッシャーの15の質問を下記にまとめました。

Business Insider の記事を参照に少し意訳をしています。(原文が少し長いため)

1 少なくとも5年以上収益を生んでくれる製品やサービスをもっているか?
2 現行の製品やサービスが売れなくなった時にも収益を伸ばせる新製品・サービスを生み出せるか?
3 リサーチ、研究開発を効率的に行い、成果を出せているか?
4 営業力に強みはあるか?
5 同業他社との比較して利益率は高いか?
6 利益率を上げるための行動を起こしているか?
7 従業員の労使関係は良好か?
8 管理職の能力を引き出せる環境があるか?
9 マネジメントの柔軟性はあるか?
10 コスト分析と会計管理はしっかりできているか?
11 同業他社に勝てる独自の技術力を持っているか?
12 短期利益と同様に長期利益を確保するために事業運営が行われているか?
13 近い内に増資を行うことにより株主の利益を損なう可能性があるか?
14 プラスのことだけでなく、マイナス情報も株主にしっかり報告しているか?
15 疑いのない誠実な経営をしているか?

この15の基準をクリアしたものであれば、今後の成長が見込めるグロース株であるとフィリップは判断しました。

確かにこれだけの基準を超える企業であれば、この先も成長をし続けると言うことができそうです。

この基準は投資だけではなく、働き先としての企業選びにも使えそうです

さすがに全て当てはまる所は中々ありませんが、いくつかでも当てはまればその企業の安定性の確認になります。

ただこの基準はいわゆる定性分析になるため、具体的にどう判断すれば良いか分かりづらい所が難点ですね。

ですが Forbesの2009年の記事が、フィッシャーの成長株の基準を具体的な数字で5つの基準として示してくれていたのでそれを紹介します。

成長株を選ぶ5つの基準

フィッシャーの15の質問から具体的な数字に置き換えた成長株を選ぶ5つの基準は下記の通りです。

純利益率5年連続業界平均超え

1つ目が純利益率が5年連続で業界平均を超えていることです。

更に直近の12ヶ月に関しては毎月超えていることも条件となります。

ここで言う純利益率 (Net Profit Margin) とは税引き後の純利益率になります。

業界平均以上の純利益率を5年間出すことで、

1 少なくとも5年以上収益を生んでくれる製品やサービスをもっているか?
3 リサーチ、研究開発を効率的に行い、成果を出せているか?
5 同業他社との比較して利益率は高いか?
6 利益率を上げるための行動を起こしているか?
10 コスト分析と会計管理はしっかりできているか?
12 短期利益と同様に長期利益を確保するために事業運営が行われているか?

上記の項目がクリアになります。

業界平均以上の利益率を出し続けるということは、同業他社に比べて、事業運営全てが優位であると言えます。

純利益率の業界平均は経済情報サイトの CSI Market で調べることが出来ます。

売上高3年連続前年超え

2つ目は売上高が3年連続で前年超えをしていることです。

更に直近の12ヶ月に関しては毎月超えていることも条件となります。

この基準に対応するフィッシャーの質問は下記です。

4 営業力に強みはあるか?

前年を超える売上というのは言うは易し行うは難しですので、営業力に強みが無ければ達成できませんね。

成長株はその名の通り成長していますので、売上高の伸びは必須です。

売上成長率3年連続業界平均超え

3つ目が売上成長率が3年連続業界平均を超えていることです。

この基準に対応するフィッシャーの質問は下記です。

3 リサーチ、研究開発を効率的に行い、成果を出せているか?
4 営業力に強みはあるか?
11 同業他社に勝てる独自の技術力を持っているか?

業界平均を上回る売上成長をするには、新製品への投資が必要ですし、営業力はもちろん、他社と差別化が図れる技術が必要になります。

成長株ですので、売上成長率の伸びも当然必須となります。

売上高成長率の業界平均は世界4大監査法人の一つである PwC のサイトで調べることが出来ます。

配当ゼロ

4つ目は配当ゼロです。

この基準に対応するフィッシャーの質問は下記です。

2 現行の製品やサービスが売れなくなった時にも収益を伸ばせる新製品・サービスを生み出せるか?
3 リサーチ、研究開発を効率的に行い、成果を出せているか?

この配当ゼロは特にフィッシャーが言っているわけでは無いので Forbes 側の解釈になりますが、成長株は利益を配当金では無く事業へ再投資し、更なる規模の拡大を目指します。

Google や Amazon、 Facebook、Netflix や Salesforce といったITの成長株は無配で、事業の拡大を加速させています。

スタートアップ企業や今後の成長が見込める企業は往々にして事業拡大の資金が必要ですので、そこでこの配当金ゼロという基準が入ってきます。

PEGレシオ 0.1以上0.5未満

5つ目はPEGレシオ0.1以上0.5未満です。

PEGレシオとは現在の株価が割安かどうかの判断基準になる株価指標の一つです。

成長株は単年で見ると株価収益率(P/E)が高くなりがちですが、そこにEPS成長率を加味することで、成長株の中の割安さが見えるようになります。

*PEGレシオの計算方法は色々ありますが、ウィキペディアの投資版であるInvestpediaを参照します。

PEGレシオ = 株価収益率 ÷ EPS成長率

例えば、株価収益率が16倍で EPS成長率が15% だった場合、16÷15 = 1.06倍 が PEGレシオになります。

一般的に 1倍を下回ると割安、2倍を上回ると割高と言われていますので、0.5未満はかなりの割安です。

この基準に対応するフィッシャーの質問は直接的にはありませんが、PEGレシオは成長株投資には必須の項目となっていますので、見ておく必要があります。

定性項目は研究

成長株を選ぶ5つの基準でフィッシャーの15の質問の内、9つはスクリーニングがかけられますので、残ったのは下記の6つの項目になります。

7 従業員の労使関係は良好か?
8 管理職の能力を引き出せる環境があるか?
9 マネジメントの柔軟性はあるか?
13 近い内に増資を行うことにより株主の利益を損なう可能性があるか?
14 プラスのことだけでなく、マイナス情報も株主にしっかり報告しているか?
15 疑いのない誠実な経営をしているか?

これらは数字としては出てこないので情報を集めるしかありませんが、基本的にはこれらの情報も年次報告書やニュースを追うことで出てきます。

フィッシャーもバフェットも投資先の企業研究は必須と言っています。

グロース投資は大きな利益を上げられるメリットが上げられますが、簡単に出来るものではなく、相応の研究が必要ということですね。

まとめ

以上がフィリップ・フィッシャーの15の質問と成長株を選ぶ5つの基準になります。

自分としてはベンジャミン・グレアムのバリュー投資を取り入れているのですが、大きなリターンを得られることは魅力ですので、コア・サテライト戦略のサテライトとして行ってみようかなと思います。

PEGレシオを使えば成長株の中の割安株の投資が出来ますし、そもそもバリュー投資を行っているのも割安株であれば損をする可能性が少ないからです。

防衛的投資家である立場は変えませんが、自分の勉強のためにもグロース投資を候補の一つに入れてみようと思います。

100倍株なんて夢がありますね。。

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