米国株分析 – ターゲット( Target Corporation:TGT)

こんにちは、アメリカ株投資家のMMです。

アメリカ株の投資を始めてから1年半になりますが、せっかくアメリカに居ますので個別株の分析と居住者としての現地レポートを書いていきたいと思います。

第一回目は我が家が週2回以上必ず行き、連続増配株としても有名なターゲット(Target Corporation:TGT)です。

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基本情報

ターゲットの基本情報をまとめています。

ターゲットってどんな会社?

食料品から衣料品、電化製品や家具、子供用おもちゃや医薬品、日用品まで扱う総合ディスカウントショップです。

上場しているニューヨーク証券取引所でのカテゴリは小売に分けられ、小売業界では全米5位に位置します。(2015年実績)

創業は1902年アメリカの中央部ミネソタで、従業員数は34.1万人、全米に約1,800店舗を構えています。

30以上もの自社ブランドを持ち、利益率が高いことからも近年は自社ブランドの販売に力を入れています。

イメージとしては日本のイオンだったり、ダイエーだったり、西友に近いかもしれません。

CEO

ターゲットの2017年3月現在のCEOはブライアン・コーネル(Brian Cornell)氏で、ターゲットの前はペプシコーラで有名なペプシコ(Pepsico:PEP)の役員を、その前はウォルマート傘下の会員制スーパーのサムズクラブ(Sam’s club)のCEOを務めてきました。

サムズクラブ時代は業績を大きく伸ばし、いずれはウォルマート本社のCEOになるとも言われ、ペプシコ時代にもその手腕からCEOへの期待をされていました。

ターゲットのCEOとしては初の外部招聘で、その手腕が高く評価されています。

マーケティングを専門としており、顧客トレンドをいち早く掴んで売上に直結させたいターゲット側が欲しい人材でした。

アメリカ経済界でも有名で、ブルームバーグニュースのアメリカ小売見通し等に関してはよくブライアン・コーネル氏がコメントをしています。

競合状況

ターゲットは大きな括りで小売業界に分類されますので、アメリカ小売業界の2016年の競合他社の状況を見てみます。

順位 企業名 Ticker 売上(10億ドル) 売上(兆円)
1 ウォルマート WMT 353.1 38.8
2 クロガー KR 103.9 11.4
3 コストコ COST 83.5 9.2
4 ホームデポ HD 79.3 8.7
5 ウォルグリーン WBA 76.6 8.4
6 ターゲット TGT 73.2 8.1
7 CVS CVS 72.2 7.9
8 Amazon AMZN 61.6 6.8
9 アルバートソン ABS(IPO) 58.4 6.4
10 ロウズ LOW 57.5 6.3

参照: National Retail Federation (1ドル110円前提)

売上規模で言うとウォルマートがダントツの一位です。(ウォルマートは全米企業の中でも売上高では一位です。)

ターゲットは6位にいます。

少し細かい括りだと量販店という区分になりますので、そこでの状況を見てみます。

順位 企業名 Ticker 売上(10億ドル) 店舗数
1 ウォルマート WMT 353.1 4,534
2 コストコ COST 83.5 476
3 ターゲット TGT 73.2 1,774
4 Amazon AMZN 61.6

ここでは3位になっています。

近年アメリカでは e-commerce(電子商取引、ネット通販)が急速に拡大していて、実店舗での売上は減、ネット売上増という傾向が顕著に表れています。

ターゲットもネット販売を行っていますが、他社と比べていると出遅れている感があり、弱みとなっています。

財務状況

ここからはターゲットの財務状況を纏めています。

売上推移

2012年から2016年の売上データになります。

2012 2013 2014 2015 2016
売上(10億ドル) 73.3 71.28 72.62 73.79 69.5
売上(兆円) 8.1 7.8 8.0 8.1 7.6
前年比 97% 102% 102% 94%

2013年に一度売上が落ちていますが、この時は4000万件のカード情報、7000万件の個人情報が漏洩したことが影響しています。

アメリカでも大きくニュースになり、経営陣の入れ替えにも繋がりました。

その後2014、2015年と売上を伸ばしていましたが、2016年はネット販売に大きく押され売上を大きく落とす結果となりました。

年次報告書でも強調されていますが、顧客のニーズはIT化に伴い急速に変化していますので、この変化についていけるかどうかが今後の鍵となります。

EPS推移

同じく2012年から2016年のEPS推移になります。

*EPS(一株あたりの利益) =  当期純利益 ÷ 発行済み株式数

2012 2013 2014 2015 2016
EPS 4.52 3.07 -2.56 5.31 4.7
前年比 68% -83% 207% 89%

2013年、2014年は情報流出があった関係で費用が増え、厳しい状況が続きましたが、2015年には回復、2016年には売上減により再び前年割れをしています。

配当金は増配を続けていますが、EPSは厳しい状況が続いています。

バリュー株の基準に合うか

いつも株を買うときはベンジャミン・グレアムの7つの基準に合わせて、条件が合えばバリュー株であると判断し購入するようにしています。

項目 基準 TGT
S&P格付け B以上 A
負債比率 1.1倍未満 1.2
流動比率 1.5倍以上 0.3
EPS成長 5年連続 1年
PER 9倍未満 12.5
PBR 1.2倍未満 2.9
配当金の有無

7つの基準の内満たしているのは2項目となりますので、グレアムの基準に則るとバリュー株では無いという判断となります。

あくまで投資判断の一つですので、見方次第では買うべきとの判断にもなりますので、あくまで参考程度です。

現地生活者から見たターゲット

ここからは一消費者としてのターゲットをレポートします。

我が家はターゲットのヘビーユーザーで、週に2回以上は必ず行きます。

買うものとしては日用品全般(ティッシュ、トイレットペーパー、サランラップ、シャンプー等)、飲み物、生鮮ではない食料(パン、冷凍、スナック)、子供用日用品(おむつ、ベビーフード)、子供用衣料品、等です。

生鮮食品はスーパーに行きますが、それ以外はターゲットで済ませられますので、日常生活に不可欠です。

家の近くにウォルマートもありますが、ターゲットを選んでいる理由は3つ、店内が明るく綺麗であること毎回5%引きになるデビットカードがあること子供が居ても楽しめることです。

アメリカのスーパーは大きいカートを使うのですが、金属でいつもガラガラ大きい音がなるのですが、ターゲットは一昨年全てプラスチックに変えて不快音がありません。

また子供が押せる小さいカートも用意され、子供も楽しめるようになっています。

Cat & Jack という子供服ブランドを去年から始めましたが、安くてオシャレであることから人気になっています。

大人向けにも有名ブランドとのコラボも年2回行っていて、毎回すぐに売り切れています。

家具なども自社ブランドを展開していますが、こちらも安くてオシャレで、日本から来た人も驚く程です。

個人的な印象はウォルマートやコストコは既存品を安く大量に買うことを狙いとし、ターゲットはそこから一歩引いて店にいることを楽しむ、合わせて自社ブランドを展開し差別化を図ろうとしているように思います。

ターゲットの方が楽しいし個人的には好きで応援したいのですが、そもそも店に出向くことが少なくなっているアメリカの消費者の今の現状では苦戦をしているようです。

まとめ

ターゲットはバリュー株ではありませんが、個人的には応援している企業なのでぜひ頑張って欲しいですね。

今後も同様に人気投資先の分析と合わせて現地レポートを書いていきたいと思います。

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コメント

  1. dividendsamurai より:

    初めまして。興味深く拝見しました。もう10年以上前ですが、アメリカ在住時はTargetをひいきにしてました。WalMartと比較して整理整頓が引き届いており、気持ち良かったからです。今回の記事を読んで、TGTは保持してもよいなと感じました。ところで、WSMの株式購入を検討しています。既にオンライン売上比率は50%超ということで小売りの中ではねらい目だなと思っています。アメリカのモールでは必ず目にしましたが自分自身で買い物したことがありません。もし、ご利用の経験があるようでしたら、記事にしていただけますと助かります。勝手なお願いで失礼しました

    • MM より:

      dividendsamurai さん

      こんにちは、コメントありがとうございます!
      今回の記事が少しでもお役に立てたのであれば良かったです。アメリカに住まれていたのですね! 
      やっぱりTargetはキレイでまた行きたくなりますよね。

      ウィリアムソノマは住んでいる場所の近くのモールに入っていますが、実は買い物をしたことがありません。。。
      ですが妻がその辺は詳しいので分析と現地調査をして記事にしてみます!